090412[阪神]どうしても勝てないのは実力の差?(3勝5敗1分)

阪神タイガース公式ファンクラブ [2009/04/12]

■2009/4/12 試合結果 対巨人 3回戦(2敗1分) 東京ドーム

神|040 000 011 000|6
巨|300 003 000 000|6

HR:新井ソロ2号、桜井スリーラン1号、イ・スンヨプ ツーラン2号、阿部ソロ2号
神:福原-アッチソン-江草-ウィリアムス-藤川-渡辺
巨:高橋尚-栂野-藤田-越智-山口-M中村-クルーン-豊田

「巨人6-6阪神」(12日、東京ドーム)
 延長12回ドロー。阪神はとりあえず巨人戦10連敗を免れたが、勝てた試合だった。9回、同点に追い付いたものの、重盗に失敗してその後の攻撃に大きく響いた。延長十回には一走桜井が飛び出して盗塁死。拙攻も繰り返し、真弓明信監督(55)は代打の切り札・桧山、今岡を出さなかったことを「失敗したかなあ」と振り返った。
  ◇  ◇
 過去2試合で見られた目の充血はなかった。「お疲れさまでした」の声とともに苦笑いで会見場に表れた真弓監督は、自ら切り出した。
 「勝てんね…なかなか。勝てるゲームやったけどね
 巨人を相手に2発を含む13安打を浴びせながら6得点の引き分け。ゲームの随所にちぐはぐな場面があった。
 ◆9回の重盗 クルーンを攻め立て新井の適時打で同点に追い付きなおも無死1、2塁。関本のバント失敗で1死1、2塁として打者メンチの場面だった。
 カウント1-1からの3球目、ダブルスチールを試みるが、2走新井が3塁で憤死。2死2塁からメンチの中前打で本塁を狙った関本がタッチアウトとなった。真弓監督はダブルスチールについて「サイン」と認めた。モーションの大きいクルーンなら盗めると指示した。ただ、この場面、重盗をせず二塁走者が足の速くない関本ではなく、新井だったなら…。
 ◆飛び出し 延長10回には2死から桜井が四球を選んだ。しかし、続く平野の場面で、クルーンが投球動作に入る前に桜井が飛び出し2塁でアウト(記録は盗塁死)。指揮官はこれもサインとし「あそこから(ヒットが)2本続くのは難しいところ。走ってなんとか1本を待つつもりだった」と説明した。
 就任当初から機動力野球を目指してきた。「足の速い人だけでなく、スキがあればみんなが走れるようにしたい」と何度も口にしていた。方針に沿った野球を展開したが、巨人の堅い守りに阻まれた格好となった。
 ◆切り札温存 左右の代打の切り札である桧山、今岡の出しどころを見いだせないまま延長12回を終えた。「失敗したかなあ。桧山はワンポイント遅れたのはあった。ここまでもつれたから出るところはあると思ってたんやけどね」。
 8回2死から桜井の3塁打で1点差に迫り、次打者平野をそのまま打たせたが初球を2ゴロ。ここで代打の神様を使わない手はなかった。巨人・原監督がベンチ入りした野手をすべて使い切ったのとは対照的だった。
 昨年から続く対巨人の連敗を10にすることはなかったが、止めることもできなかった。死闘を演じた敵地を後にする背番号72。どこか不完全燃焼な部分が残った。[デイリースポーツ]

 真弓監督は、持てる戦力でかなり辛抱強く戦っていると思う。また、阪神ファンの試合に対する「心理」と同じコメントをしているのも私には好感がもてる。しかし、今の阪神は「岡田監督時代」の負の遺産を引き継いでいる。すなわち1つは世代交代がうまくいかなかった点で、若手が育っていない。2つ目は投手力が整備されていない。私は前々から「久保コーチ」には疑問符をつけている。それにしてもドラフトといい外国人獲得といい良い投手にめぐまれないのはすごく残念である。5月までは5割前後を確保する成績で今の戦力では仕方ないかも知れない。