東京地検特捜部の思惑は なぜ政治家(会計責任者)の一斉逮捕をしないのか6

 なぜ?麻生首相は口から出まかせの発言(下方の赤字)をするのだろう。漆間巌官房副長官の発言が読売新聞と毎日新聞で内容が違うというのであれば、「誤って」という報道だろうけど、各社横並びの報道で間違うはずもない。報道各社はすぐに「抗議」すべきではないか。また、秘書逮捕は報道で知るようでは1国の首相はつとまらない。地検=検察庁も国家機関のひとつで、法務省の管轄である。つまり法務大臣は知っているのだから(知らないと変である)その法務大臣の上に位置するのが総理大臣=麻生首相であるから、ここの情報が途絶えていることの方が重要問題である。

日経新聞より引用

 漆間氏釈明「捜査情報は持たず、申し訳ない」 参院予算委

 漆間巌官房副長官は9日午前の参院予算委員会に出席し、西松建設の巨額献金事件に絡み「自民党に及ぶことは絶対ない」との自らの発言について釈明した。「特定の政党や議員に捜査が及ぶかどうか述べた記憶はない。捜査情報を持っていたことは全くない」と主張。同時に「私の真意が伝わらない形で報道され、多くの皆さんにご迷惑をかけた。誠に申し訳ない」と語った。民主党鈴木寛氏への答弁。

 5日の漆間氏の発言は、実名報道を前提としないが、内容を報じることができるもの。

 漆間氏は参院予算委で「特定の政治家への捜査の帰趨(きすう)、検察の中立性や公平性を否定する発言はしていない」と強調。一般論として違法性の認識を立証する難しさなどを述べたとした。麻生太郎首相は「漆間副長官の『オフレコ』の記者懇での発言が誤って報じられた」と主張。民主党小沢一郎代表の公設第一秘書の逮捕は、当日の報道で知ったと語った。

産経新聞より引用

 首相の漆間氏擁護を批判 民主・鳩山氏「また逃げた」

 民主党鳩山由紀夫幹事長は9日、麻生太郎首相が西松建設の巨額献金事件をめぐる漆間巌官房副長官の発言を「オフレコ発言が誤って報じられた」と擁護したことについて「今日までの麻生政権の歩みからみると『また逃げた』と思わざるをえない」と批判した。

 漆間氏が「自民党に波及する可能性はない」との自らの発言を否定したことに対しては「政権の中枢と検察との間にやりとりがあった事例はある。本当になかったと言い切れるかどうか、まだまだ不明だ」と、引き続き追及する考えを示した。山形市内で記者団に語った。

産経新聞より引用

漆間氏「捜査及ぶか述べた記憶はない」 発言内容を否定

 漆間巌官房副長官は9日午前の参院予算委員会で、西松建設の違法献金事件をめぐり「捜査は自民党議員に波及しない」と発言したとされたことについて、「特定の政党や議員について捜査が及ぶかどうか述べた記憶はない。メモを取らないオフレコの内容が誤って報じられた」と述べ、発言内容が誤って報じられたと釈明した。

 漆間氏は、問題の発言が3月5日夕刻の記者懇談会だったことを認めた上で「同日の夜になって共同通信が配信し、真意が伝わっていないと大変驚いた」と強調。「発言は、一般論として(1)違法性の立証はいかに難しいか(2)金額の多寡は違法性の認識を立証する上で大きな要素。(被疑者から西松建設側への)請求書があるからといって立件できるかは疑問だ(3)検察がこの時期に逮捕した以上、被疑者が否認しても、起訴に持ち込めるだけの証拠を持っているのだろう−という3点を指摘した」と説明した。

 その上で「懇談会は録音を取っておらず、今から立証はできないが、私の記憶では発言していない。マスコミが私の発言をどう取ったか、記者の認識の問題だ」と述べた。
 また「検察捜査について事前に報告を受けたり、事後に聞くことはない」とも述べ、捜査への圧力をかけた事実はないことを強調した。

日経新聞より引用

首相「漆間発言は誤った報道」 午後に「誤解招く」と修正
 麻生太郎首相は9日午後の参院予算委員会で、西松建設献金事件を巡る漆間巌官房副長官の5日夕のオフレコ記者懇談会での発言について「漆間副長官の記憶と記者の受け止めとの間にズレがあった。誤解を招きかねない発言だった」と述べた。午前中の「誤って伝えられた」との発言を事実上、修正した。 河村建夫官房長官は懇談での漆間副長官の発言について「『自民に(捜査が)及ぶことはありますか』との質問に答えた」と説明した。


早速、朝に行った発言が午後には修正された「朝令暮改」どころか「昼改」である。本当に発言の軽い首相である。

産経新聞より引用

 自民党の林幹雄幹事長代理は9日午後の記者会見で、平成18年に西松建設側から受けた100万円の献金について「法的には問題ないが、道義的なことを考えて返却したい。(返却方法などは)弁護士と相談し、検討してもらっている」と述べ、返却する方針を表明した。


フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』より 

漆間 巌(うるま・いわお)氏 1945年4月19日(63歳)内閣官房副長官 東京大学法学部卒業
奈良県警察本部長、愛知県警察本部長、警視庁副総監、大阪府警察本部長、警察庁警備局局長、警察庁次長、警察庁長官、財団法人交通事故総合分析センター理事長などを歴任した。