AIG、東京・丸の内のビル売却への報道

2月14日 フジサンケイ ビジネスアイより引用

 米政府管理下で経営再建中の保険大手AIGアメリカン・インターナショナル・グループ)が、東京・丸の内に保有するオフィスビルの売却を決めたことが13日、分かった。AIGは、米政府から受けた公的資金の返済に向けて事業・資産売却を進めており、その一環だ。

 売却を決めた「AIGビル」は、1974年の完成で、地上15階、地下4階建てで、延べ床面積は3万7500平方メートル。建物自体は古くなっているが、皇居の堀に面した一等地にあるため、不動産市況が悪化している現在でも買い手が付くとみられる。傘下のアリコジャパンとAIU保険が登記上の本社所在地としているが、現在、グループの生損保会社の本社機能の大部分は東京・錦糸町に移っている。

 AIGは、傘下のアリコ、AIGスター生命保険、AIGエジソン生命保険の売却先選定を進めているが、買い手との折り合いが付かず交渉は難航している。保有ビルの売却で、少しでも早く公的資金の返済を進める考えとみられる。