アズーリ 準々決勝へ レ・ブルー撃破

 まだまだ不安な面もあるが、先ずは準々決勝の進出おめでとう。
 共同通信より引用・参考しました。

 【チューリヒ(スイス)17日共同】サッカーの欧州選手権は17日、スイスで1次リーグC組の最終戦2試合を行い、チューリヒではワールドカップ(W杯)ドイツ大会覇者のイタリアが 同準優勝のフランスに2−0で快勝し、勝ち点4の2位で2大会ぶりに8強入りした。
 ベルンでは既に準々決勝進出を決めているオランダがルーマニアを2−0で下し3連勝。勝てば2位通過だったルーマニアは勝ち点2どまりで敗退した。
 イタリアは前半25分にFWルカ・トニが倒されて得たPKをMFアンドレア・ピルロが決め、後半17分に間接FKからMFダニエレ・デ・ロッシミドルシュートで加点した。イタリアは準々決勝でD組首位のスペインと対戦する。



 アンドレア・ピルロ(写真左 番号20) ちなみに番号20はシモーネ ペロッタです。

公式HPより。 両監督のコメント
 イタリアに0-2で敗れてUEFA EURO 2008(TM)からの敗退が決まったフランスのレイモン・ドメネク監督は、最後まで戦い抜いた選手たちを称えた。フランク・リベリを負傷退場で失い、24分にエリック・アビダルが一発退場となって、全てが悪い方向に転んだとしながらも、「最後まで諦めなかった」ことを強調した。一方、アンドレア・ピルロのPKとダニエレ・デ・ロッシのFKで勝利したイタリアのロベルト・ドナドーニ監督は、「最高の」勝利を選手たちと祝った。そしてこの熱戦を制したイタリアは、準々決勝でスペインと対戦する。敗れたドメネク監督は、複雑な心境のなか、試合後に恋人に結婚を申し込んだという。

フランスのレイモン・ドメネク監督
 幻滅させられたわけではないが、とても落胆している。今夜の試合を終え、みんなガッカリしている。だが一番強く感じているのは誇りである。ほとんど何もかもが悪い方向に転んでいったが、選手たちの姿勢は誇りに思う。けがで選手を失った後、レッドカードで退場者を出し、PKから失点するという状況からは、そう簡単に立ち直れるものではない。しかしわれわれは最後まで諦めなかった。このチームには明るい未来がある。気持ちのこもったプレーを見せてくれ、ときに美しかった。大会への準備に関しては、一つだけ違ったやり方をするべきだった。6ヶ月前に感じたことを、もっと強調し続けるべきだった。何といってもこのEUROは、若いチームにとって2年後の(FIFA)ワールドカップへの最高の準備期間となるんだということを。ここで積んだ経験は、とても有益なものになるだろう。

イタリアのロベルト・ドナドーニ監督 
 監督キャリア最高の瞬間とは思わないが、大きな喜びを感じているのは確かだ。この勝利は、チーム関係者全員の力によるものだ。特にここ2年間、本当に努力してきた選手たちにささげられるべきだ。その間、辛い時期もあったが、選手たちにはすぐに這い上がる強さがあった。選手時代、私は常に汗と努力で試合に勝とうとしてきた。 


 現役時代はミッドフィルダー(主に左右のサイドハーフ)としてプレー。ACミラン在籍時には5度のセリエA制覇、3度のUEFAチャンピオンズリーグ制覇(前身のチャンピオンズカップを含む)に貢献。クラブの黄金時代を支えた選手である。 またイタリア代表においても、FIFAワールドカップで90年イタリア大会の3位、94年アメリカ大会の準優勝に貢献した。


 残念ながら今はそれができないので、選手たちを信じるしかない。選手たちは賞賛に値する。もちろん運もあったと思う。フランク・リベリのケガはフランスにとって大きな痛手であり、(デ・ロッシの)FKも相手(アンリ)に当たってコースが変わった。それでも、何度もチャンスを作っていたので、われわれがラッキーだったとは言わない。とても手強い相手を破った、素晴らしい勝利だ。そして10人でも最後まで走り続け、われわれを苦しめたフランスを称えたいと思う。そしてこれからはより厳しい苦難が待っている。スペインは非常にいいチームで、先日の親善試合で対戦したときも、簡単には倒せない相手だということを実感した。

ピルロのPK
 グループCの2位で最終節を迎えていたルーマニアは、既に突破を決めているオランダに勝利すれば、フランス対イタリアの試合結果に関係なく、ベスト8入りが決まる状況にあった。だがルーマニアが敗れると、FIFAワールドカップの決勝同様イタリアがフランスを下し、2位でグループ突破を決めた。またしてもイタリアの前に屈したフランスはグループ4位に沈んだ。試合の転機は前半24分に訪れる。エリック・アビダルルカ・トニを倒してPKを献上するとともに一発退場。そのPKをアンドレア・ピルロが落ち着いて決め、イタリアが先制した。後半、ダニエレ・デ・ロッシが追加点を奪い、イタリアの勝利を決定付けた。これで、22日の準々決勝でスペインと対戦することが決まったイタリアだが、ピルロジェンナーロ・ガットゥーゾは累積警告でその試合に出場できない。


リベリが負傷退場
 フランスは試合開始早々、アビダルのスリップからトニに絶好機を迎えられたが、シュートはわずかに枠を外れ、何とか事なきを得る。ここまで2試合とも立ち上がりに問題があったフランスは、何とか主導権を握ろうとフランク・リベリが積極的にシュートを狙っていくが、放たれた2本はともに枠の外。すると、フランスのファンに大きな失望が訪れる。前半10分、リベリが負傷してピッチの外へ運ばれていったのだ。代わりにサミル・ナスリが投入されるも、動揺を隠せないフランスは、ピンチを招く。クリスティアン・パヌッチが放ったヘディングシュートは、クロード・マケレレゴールライン上でクリアした。


レッドカード
 攻めに出ると毎回のようにチャンスを作り出すイタリアは、ピルロのパスからシモーネ・ペロッタが絶好機を掴みかけた。そして直後に、フランスの牙城もついに破られる。ゴール前に抜け出したトニをアビダルが倒すと、主審はPKスポットを指した後、レッドカードを提示した。このPKをピルロが落ち着いて左隅に決め、イタリアが先制。退場と失点という二つの痛手を負ったフランスは、途中出場したばかりのナスリに代えてDFジャン・ アラン・ブームソンを投入したが、しばらく混乱状態が続いた。攻勢に出るイタリアは、トニが数分間で3本のチャンスを逸する。アントニオ・カッサーノのクロスを華麗にヒールキックで合わせるも、これはわずかに枠の外。その後もトニはGKグレゴリー・クペとの1対1のチャンスを迎えるが、2本とも決められなかった。



グロッソのFK
 34分、フランスも同点のチャンスを掴むが、ジェレミー・トゥラランの絶妙なパスから抜け出したFWティエリ・アンリのシュートはゴールマウスをとらえ切れない。お互いのFWが決め切れない状況が続くと、前半終了間際にファビオ・グロッソがシュートのお手本を披露。カーブをかけたFKは、ゴール左下隅に決まると思われたが、オリンピック・リヨンのチームメートであるGKグレゴリー・クペがわずかに触り、ボールはポストを叩いた。


大歓声
 後半が開始すると、一人少ないフランスが攻勢に出る。しかし、カリム・ベンゼマのボレーがバーの上に外れると、立て続けに放ったアンリの2本のシュートもGKジャンルイジ・ブッフォンに簡単に止められた。その後、オランダがルーマニア相手に先制したというニュースがスタジアムに舞い込むと、イタリアのサポーターから大歓声が沸く。 そして62分には、追加点が生まれる。デ・ロッシの30メートルのFKは、アンリに当たって方向が変わり、GKクペの逆を突く形でゴールネットを揺らした。これでフランスは万事休す。最後まで諦めない姿勢は見せたが、74分のベンゼマのカーブをかけたシュートはブッフォンのファインセーブに阻まれ、そのまま0-2で試合は終了。ここ15年間で初の連敗を喫したフランスは、勝ち点1で大会を後にすることになった。

それにしても深夜3時45分始まりはキツイです。

▽今日以降の試合の流れはつぎのとおり。
2008年6月18日(水)
23 グループ D ギリシャ 20:45 スペイン ザルツブルク - EMシュタディオン・バルスジーツェンハイム
24 グループ D ロシア 20:45 スウェーデン インスブルック - ティボリ・ノイ
2008年6月19日(木)
25 準々決勝 ポルトガル 20:45 ドイツ バーゼル - ザンクト・ヤコブ・パルク
2008年6月20日(金)
26 準々決勝 クロアチア 20:45 トルコ ウィーン - エルンスト・ハッペル
2008年6月21日(土)
27 準々決勝 オランダ 20:45 グループD2位 バーゼル - ザンクト・ヤコブ・パルク
2008年6月22日(日)
28 準々決勝 スペイン 20:45 イタリア  ウィーン - エルンスト・ハッペル
2008年6月25日(水)
29 準決勝 マッチ25勝者 20:45 マッチ26勝者 バーゼル - ザンクト・ヤコブ・パルク
2008年6月26日(木)
30 準決勝 マッチ27勝者 20:45 マッチ28勝者 ウィーン - エルンスト・ハッペル
2008年6月29日(日)
31 決勝 マッチ29勝者 20:45 マッチ30勝者 ウィーン - エルンスト・ハッペル