ドイツが辛勝で準々決勝へ

公式HPより。
2008年6月16日(月)
  グループ B オーストリア 0-1 ドイツ   ウィーン=エルンスト・ハッペル
  グループ B ポーランド 0-1 クロアチア   クラーゲンフルト=ベルターゼー


 共催国オーストリアはウィーンで行われた一戦で、49分にミヒャエル・バラックフリーキックを決められ、UEFA EURO 2008(TM)の挑戦が終わった。アンドレアス・ヘルツォグ・チームマネージャーは、決定力不足が響いたと話した。一方、グループB2位のドイツは、12年ぶりの準々決勝進出が確定。オーストリアのヨゼフ・ヒッケルスベルガー監督と共に退席処分となったヨアヒム・レブ監督の代わりに指揮を執ったハンシ・フリック・アシスタントコーチは、19日にバーゼルで行われるポルトガルとの対戦を心待ちにしている。

 準々決勝進出を懸けた一戦は、見ごたえのある展開を見せ始め、その緊張感は両チームのベンチにも伝わった。前半41分、タッチラインで激しい言葉を投げ合ったヒッケルスベルガー、ヨアヒム・レブの両監督がメフート・ゴンサレス主審から退場処分を受けた。

オーストリアアンドレアス・ヘルツォグ・チームマネージャー
 われわれはこのような状況を経験したことがなかった。不思議な試合だった。立ち上がりはいつもと同じだったが、後半は両監督が退席処分となって不安が芽生えたため、両チームともに楽ではなかった。われわれはドイツに立ち向かっていったが、残念ながら決定力を欠いてしまった。このチームはとても若く、当然ながら、選手たちは落ち込んでいる。だがわれわれはこの2年間、懸命に努力を続けてきたし、オーストリア人にも良いサッカーができることを示せた。

ドイツのハンシ・フリック・アシスタントコーチ
 非常に厳しい試合になることは分かっていた。ただチームのパフォーマンスには満足している。われわれは準々決勝進出という目標を達成した。目指していた通り、最初から最後まで気持ちを込めてプレーした。クロアチア戦以上の気迫を見せたいと思っていたし、それを実現することができた。ただし、修正すべき点がたくさんあることも分かっている。
 全体的にはとても満足している。ディフェンスの位置取りは非常に良く、様々な状況にうまく対処できた。攻撃ではもっと走らないといけないし、スピードを上げる必要もある。それができていれば、先制した後の素早い速攻を生かせたかもしれない。これからはそれを得点につなげることに取り組まなければならない。(準々決勝で対戦する)ポルトガルには素晴らしい選手が揃っており、グループリーグ3試合でチームとして見事なプレーを見せている。われわれの方が、(15日のスイス戦で)複数の選手を温存できたポルトガルより休養期間が短いので、体調面に関しては不利かもしれない。しかし、それは気持ちで補えると思う。