撃破されたのは我がアズーリ

 しいて感想はない。下記公式記録を参照あれ。グループ突破に暗雲が・・・。フランスが引き分けたのが幸いだけれど、逆にルーマニアも強いということなのだ。アズr−リは次に勝利しなければ・・・。

 スイスのベルンで行われたUEFA EURO 2008(TM)グループCの注目の一戦は、オランダがルート・ファン・ニステルローイらの3得点でイタリアに快勝した。

イタリア戦で30年ぶりの勝利
 20年ぶりのUEFA欧州選手権優勝を目指すオランダは、26分にファン・ニステルローイが先制し、31分にはベスレイ・スネイデルが加点した。その後はイタリアの猛攻を受ける時間帯もあったが、79分に速攻からジョバンニ・ファン・ブロンクホルストが3点目を奪い、勝利を決定づける。イタリア戦では1978年FIFAワールドカップ以来となる、9試合ぶりの白星を挙げると同時に、決勝トーナメント進出へ向けて早くも好位置につけた。一方のイタリアは、いくつかのチャンスをつくったが、ゴール前の決定力を欠き、ワールドカップに続く2冠達成に暗雲が漂っている。

得点の予感
 強豪同士の一戦は序盤、予想通りの接戦になった。イタリアは、4分にマウロ・カモラネージがロングシュートを狙う。10分すぎには、今季のドイツ・ブンデスリーガ得点王、ルカ・トニにヘディングのチャンスが生まれた。しかし、徐々にリズムをつかんだのはオランダだった。15分にはスルーパスからファン・ニステルローイが抜け出す。31歳のストライカーは、イタリアのGKジャンルイジ・ブッフォンをかわしたが、バランスを崩してシュート体勢に持ち込めなかった。しかし、過去のUEFA欧州選手権のグループリーグでは、出場した全試合で得点しているファン・ニステルローイ。その素晴らしい記録を、26分に更新することになった。

一気に2得点
 右サイドでFKを獲得したオランダは、ゴール前に長いボールを入れた。ブッフォンはパンチングでクリアしたが、同時に味方のクリスティアン・パヌッチと衝突。そしてこぼれ球を拾ったジョバンニ・ファン・ブロンクホルストが、強烈なシュートを放つと、ゴール前で待ち構えていたファン・ニステルローイが、至近距離からボールのコースを変え、オランダが待望の先制点を奪った。

誕生日の記念ゴール
 イタリアは同点ゴールを狙い、すぐに反撃に出る。しかしアンドレア・ピルロのCKは、ファン・ブロンクホルストゴールライン付近でクリアされた。オランダの追加点は、その直後の素早いカウンターから生まれる。ロングボールで一気に攻め上がると、ファン・ブロンクホルストが左から逆サイドに正確なパスを送る。待ち構えていたのは、負傷欠場したアリエン・ロッベンに代わって出場したディルク・カイト。頭で中央に折り返すと、この日、24歳の誕生日を迎えたスネイデルが走り込んでいた。レアル・マドリーCFに所属する攻撃的MFのボレーシュートは、前進してきたブッフォンの横を抜けてゴールに決まった。

イタリアの猛攻
 2点を追いかけるイタリアは、左サイドで先発出場したアントニオ・ディ・ナターレがシュートを放つも、ボールはクロスバーの上を越えた。逆に得点に近づいたのはオランダ。43分にはファン・ニステルローイスネイデルのスルーパスに抜け出す。だがイタリアの守護神ブッフォンのセーブに阻まれ、追加点を奪えない。後半に入るとイタリアが押し込み、パヌッチ、ジャンルカ・ザンブロッタ、トニが次々にゴールを狙う。イタリアのロベルト・ドナドーニ監督は、64分にはディ・ナターレに代えてアレッサンドロ・デル・ピエロを投入。だが直後に33歳のベテランが放ったシュートは、ファン・デル・サールにセーブされた。

速攻から3点目
 イタリアは75分すぎに連続してつかんだチャンスも生かせない。トニは2度もファン・デル・サールと1対1の場面を迎えた。さらにオランダの守護神は、アンドレア・ピルロのFKに対して鮮やかなセーブを披露。結局、イタリアの反撃はそこまでだった。ピルロのFKを捕球したファン・デル・サールは、前線に素早く配球。カイトのシュートはブッフォンに止められたが、最後はファン・ブロンクホルストがヘディングを決め、オランダの勝利が決まった。

他の試合 ルーマニア - フランス 0 - 0  Powered by uefa.com

スポーツナビ 6月10日より引用。

 GKブッフォン「イタリア人全員に謝りたい」
 “アズーリ”(イタリア代表の愛称)のキャプテン、ジャンルイジ・ブッフォンは、オランダ戦での衝撃的な大敗について言い訳をしようとはしなかった。

 ベルンでのユーロ(欧州選手権)2008初戦に臨んだイタリア代表の出来は、決して良かったとは言えない。「イタリア人全員に謝りたい。過去12年間で最悪の試合の一つだった」とブッフォン
「オランダは勝利にふさわしい素晴らしいプレーをしていた。サポーターも僕ら自身も、こんなスタートになるとは予想していなかった。ファン・ニステルローイのゴール? 明らかにオフサイドだったけど、そういった言い訳をするべきじゃない。次のルーマニア戦では名誉を挽回(ばんかい)できるよう願っている」

オランダがイタリアを窮地に追い込む 
 オランダが世界王者イタリアに大きなダメージを与えた。マルコ・ファン・バステン率いるオレンジ軍団は、重要なユーロ初戦を素晴らしいプレーで戦い抜き、今大会ここまでで最高といえる試合の主役を演じた。自分達の哲学を信じるオランダは、パスサッカーで観客を魅了し、イタリアを上回った。対照的にパスサッカーを放棄したイタリアは、そのツケを払わされることになった。

 イタリアのピルロへの依存度の高さを熟知しているオランダは、世界王者の攻撃の起点を抑え込みにかかる。中盤の底では、オーランド・エンゲラールとニヘル・デ・ヨンがピルロを試合から消し、また、この日攻撃面でも素晴らしい活躍をしたラファエル・ファン・デル・ファールトやウェスレイ・スナイデルも“ピルロ封じ”をサポートした。

 ルート・ファン・ニステルローイの決定力も健在だった。オフサイドを見逃すという線審のミス(※あるいはゴールライン外のパヌッチはインプレー中という判断)にも助けられたが、スナイデルの放ったシュートにゴール至近距離で合わせ、オランダは前半26分に先制する。さらに前半31分に、オランダは相手陣内から鮮やかなカウンターを決める。イタリアの攻撃を防いだ直後、中央のファン・デル・ファールトから左サイドにオーバーラップしたジョバンニ・ファン・ブロンクホルストにスルーパスがつながると、ファン・ブロンクホルストはそのまま逆サイドに早いクロスを上げる。そこへ走り込んだディルク・カイトがそのままヘディングで折り返したボールを、ゴール前のスナイデルがハーフボレーで決め、2−0とする。

 2点を失ったイタリアもあきらめずに攻撃を仕掛けるが、的確にスペースをつぶすオランダを前に、前半はなかなか決定機を作り出すことができない。後半に入り、ドナドー二監督が、ファビオ・グロッソアレッサンドロ・デルピエロアントニオ・カッサーノを次々と投入すると、イタリアは敵陣深く攻め込みはじめ、怒とうの反撃を見せる。消耗が目立ちはじめたオランダだったが、グロッソの決定的なシュートを防いだGKファン・デル・サールの好セーブもあり、ピンチをしのぐ。

 逆に後半34分には、オランダが再びイタリアのお株を奪うカウンターを決める。ファン・デル・サールピルロのFKをパンチングで防ぐと、そこから一気に相手ゴール前へ持ち込み、最後はファン・ブロンクホルストのヘディングが相手DFに当たり、そのままゴールへ。この3点目のゴールが駄目押し点となって、試合の幕は下ろされた。

 鮮やかな内容で勝利を収めたオランダは、今後のグループリーグでの戦いを優位に進められるだろう。一方のイタリアだが、この敗戦により早くも窮地に追い込まれた。ロベルト・ドナドーニ監督は、パスサッカーに必要な選手であるダニエレ・デ・ロッシをこの試合で使わなかったことを、どう説明するのだろうか。

イタリア代表のドナドーニ監督「いいスタートが切れなかった」
「いいスタートが切れなかった」と、イタリア代表のロベルト・ドナドーニも認めるしかなかった。オランダとのユーロ(欧州選手権)2008初戦を終えたドナドーニは、当然ながら不満げな様子だった。

 この日の戦いぶりを考えれば、0−3というスコアは“アズーリ”(イタリア代表の愛称)にとって厳しすぎる結果だったと言えるかもしれない。
「私の就任以来最悪の試合? いや、ミスで2失点を許したが、相手にそれ以上圧倒されたわけではない。初戦への入り方を失敗してしまい、あとはゴールが響いた。今日はゴールが入らない日だった。いずれにしても、選手たちは全力を尽くした」

 オランダの1点目はやはり議論を呼んでいる。ファン・ニステルローイオフサイドポジションにいた可能性は極めて高い。「事実について争うつもりはない。いいスタートが切れなかったことは明らかだが、これから前を向くしかない。今後の2試合でやるべきことをすべてやりたい。選手の入れ替え? チームを良くできると思えばそうする。(13日の)ルーマニア戦では選手たちのフィジカルコンディションも確認したい」

 ドナドーニ監督はデ・ロッシをベンチに残し、アンブロジーニをスタメンに選んだ。
選手たちを見て確認し、メンバーを選んだ。記者たちが予想を外しただけのことだ

ヤフーニュースより引用。

 オランダ、W杯王者イタリアに3対0で圧勝!! 判定に物議も
 EURO2008は現地時間9日、グループC第1節の試合が行なわれ、オランダは2006年W杯王者イタリアに3対0で勝利した。

 オランダは26分にファン・ニステルローイが味方の放ったシュートにゴール前で合わせて先制。この際、ファン・ニステルローイのポジションがオフサイドの位置にあったとし、イタリアは審判に抗議するが、ゴールは認められ試合はそのまま再開した。
 そして直後の31分、オランダはカイトの折り返しからスナイデルがGKとニアポストの間を破る見事な右足ボレーで追加点を挙げると、79分には、カウンターからファン・ブロンクホルストがヘディングシュートを決めて3対0。後半途中からデルピエーロカッサーノらを投入して反攻を試みていたイタリアだったが、一矢を報いることも叶わず、予想に反して0対3という一方的なスコアで初戦を落とすことになった。

 ロイター通信によれば、1978年W杯以来となるイタリア戦白星を挙げたオランダのファン・バステン監督は、試合後、現地メディアに「高い質と豊富な経験を誇るイタリアに3対0で勝利できたのは予想外のことだった。チーム全体が素晴らしいパフォーマンスを見せた」とコメントし、W杯王者を相手に圧勝したチームを褒め称えた。

 一方、イタリアのドナドーニ監督は「2つのゴールはミスによるものだった。いいスタートは切れなかったが、前を向かなくてはならないと」とコメント。ディフェンスの集中力欠如を嘆いた。また、1点目の場面に関しては「審判の判定に関しては語りたくない。ゴールはゴールだし、判定を覆すことはできないのだから」としている。

 物議を醸したのは、ファン・ニステルローイが得点した際に、負傷したイタリアのDFパヌッチが、ゴールラインの外で倒れていたため。この件についてオーストリアの審判委員会の委員長は試合後、「ゴールラインの外で倒れている選手も、フィールドプレイヤーのひとりとして数えるため、オフサイドではない」との見解を示したと伝えられている。