沖縄県議選 与党に鉄槌!

 朝日新聞より引用。

 沖縄県議会議員選挙(定数48)が6月8日(日)投開票され、県政与党の自民、公明は公認、推薦を合わせても過半数に届かなかった。後期高齢者医療制度などをめぐる有権者の反発が激しく、支持を広げられなかった。就任から1年半を迎える仲井真弘多知事は厳しい県政運営を強いられることになり、米軍普天間飛行場の名護市移設など基地問題にも影響が出るのは必至だ。

 自民、公明両党の公認、推薦候補は各選挙区で苦戦。改選前は27議席を占めた与党系は、定数の半数(24議席)に達しなかった。一方、改選前20議席だった野党系は順調に票を伸ばし、初めて公認候補を擁立した民主も議席を獲得した。

 政党別の獲得議席は自民16、民主4、公明3、共産5、社民5地域政党の沖縄社会大衆2、そうぞう1諸派で、無所属が9。無所属のうち与党の推薦は3人、野党の推薦が6人

 投票率は57.82%で、前回の58.72%を下回り、過去最低だった。

 今回の県議選で野党各党は告示前から党首クラスの幹部が繰り返し沖縄入り。後期高齢者医療制度を争点に据えた選挙戦を展開した。国会に同制度の廃止法案を提出し、県議会での与野党逆転が制度の廃止につながると訴えてきた。

 仲井真知事は、県議選の争点を「県政に対する評価」と位置づけ、自ら街頭に立って与党系候補を応援したが、後期高齢者医療制度などをめぐる政府・与党への逆風をかわしきれなかった。

 少数与党になる仲井真知事は今後、予算編成などで、野党側に一定の譲歩を迫られることになる。知事が推進の立場をとっている普天間飛行場の移設をめぐっては当面、県議会の同意や了承が必要となる局面は予定されていないものの、野党各党はそろって県内移設に反対しており、仲井真知事は難しいかじ取りを強いられそうだ。

 また、11月に任期満了を迎える那覇市長選にも影響を与えそうだ。

 参照 2008年5月30日 沖縄県議会議員選挙が告示 不人気福田の行く末は?

 沖縄タイムスより引用。

 野党が逆転 26議席自民惨敗、民・共躍進 後期医療反発強く 仲井真県政に打撃
任期満了に伴う第10回県議会議員選挙は6月8日投開票され、野党中立が26議席過半数を獲得し、与野党逆転に成功した。自民、公明両党を中心にした与党は、後期高齢者医療制度に対する有権者の強い反発を受け、22議席にとどまる惨敗。稲嶺前県政から続いた与党の安定多数は崩れた。県議選で県政与党が過半数を割り込むのは1992年以来16年ぶり。投票結果を「自らへの評価」としていた仲井真弘多知事は今後、厳しい県政運営を迫られる。普天間飛行場移設協議や経済振興など政策課題への影響も必至だ。野党圧勝で、争点となった後期高齢者医療制度の修正・廃止論議も加速されそうだ。投票率は57.82%で、前回を0.9ポイント下回り、過去最低となった。(6/8 25:28)

毎日新聞より引用。

 沖縄県議選:与野党勢力逆転…自公、過半数割れ 
 後期高齢者医療制度の是非などが争点となり、注目された沖縄県議選(定数48)は6月8日(日)投開票された。焦点の与野党勢力は、与党側の自民、公明、保守系無所属の当選が計22人にとどまったのに対し、社民、共産など野党側は中立1人を含め26人が当選し、与野党逆転となった。投票率は57.82%で、前回04年県議選の58.72%を0.9ポイント下回り、過去最低となった。
 米軍普天間飛行場の移設問題で、仲井真(なかいま)弘多(ひろかず)知事は条件付きでキャンプ・シュワブ沿岸部(名護市)への移設を容認している。これに対し、野党側は県内移設に反対しており、選挙結果は移設の進ちょくにも影響しそうだ。
 今回の県議選は、国政の問題である後期高齢者医療制度の是非や、仲井真県政への評価、米軍普天間飛行場移設問題が争点になった。与野党が党幹部を相次いで沖縄入りさせ激しい選挙戦が展開されたが、野党側は後期高齢者医療制度への反発を追い風に議席を伸ばした。
 政党別の当選者数は、与党側が自民16▽公明3▽無所属3人。野党側は共産5▽社民5▽民主4▽沖縄社会大衆2▽そうぞう1▽諸派3▽無所属6人。
 選挙前は、与党側が27議席で、過半数を占めていた。【三森輝久】

 民主党WEB SITEより。
 2008/06/08 沖縄県議会議員選挙の結果を受けて(談話)民主党幹事長 鳩山由紀夫 

 本日、沖縄県議選が実施され、わが党の公認候補4名全員と推薦候補5名が当選し、大きく躍進を果たすことができました。ご支持いただいた沖縄県民のみなさま、そして応援いただいた、全国のみなさまに心より御礼申し上げます。

 また、沖縄県政とともに、後期高齢者医療制度の存廃をはじめ、福田内閣自公政権の政治が問われたこの選挙において、与野党逆転を果たすことができました。山口2区補選に続くこの審判を、国民のみなさまの声と受け止めます。

 この結果を受けて民主党は、沖縄での活動をさらに強めていくとともに、政府・与党に対し、まずは国民の声である後期高齢者医療制度廃止法案の今国会成立に全面的に協力するよう強く迫っていきます。 以上

 16時25分現在、自由民主党本部・沖縄県連のHPともに情報なし。
 公明党HPは 簡単に 地方選挙結果として「沖縄県議選で公明が全員当選」と表記。
 沖縄社会大衆党のHPは組織的力量がないのかしばらくの更新なし。
 政党そうぞうも同じくHP更新能力不足。


 社会民主党オフィシャル ウェブより。
 2008年6月8日 沖縄県議選の結果について(談話) 社会民主党幹事長 重野安正

 一、本日、沖縄県議会議員選挙の投票が行なわれた。わが党は、公認5、推薦3の改選議席を伸ばし、公認5名、推薦6名、支持1名の候補の当選を勝ち取ることができた。それぞれの激戦区を勝ち抜くことができたのは、最後まで変わらぬご支援をしていただいた多くの沖縄県民の皆様方のお陰であり、心から感謝を申し上げます。また、全国各地から支援をしていただいた方にも、心から御礼を申し上げます。

 一、今回の県議選は、昨年9月に発足した福田内閣としては、初の大きな自治体選挙となったが、与野党逆転を勝ち取ったことの意義はたいへん大きい。とくに、4月に実施された後期高齢者医療制度については、多くの国民が不安と怒りを覚えている。野党の提出した後期高齢者医療制度廃止法案は、6日に参議院で可決されたが、沖縄県議選での与党の後退によって、福田内閣批判の民意がはっきりと示された。終盤を迎えた通常国会に与えるインパクトは大きなものがある。
  新たな沖縄県議会においては、与野党逆転という状況を活かし、雇用の改善と格差の縮小など、県民の暮らしの改善に取り組んでいかねばならない。また、米軍基地については、辺野古での新基地建設反対運動や米兵の居住実態についての厳格な管理など、幾多の課題がある。社民党は、全国連合と沖縄県連合とが緊密な連携をとるとともに、米軍基地がある他の県の党組織とともに、これらの問題の解決に取り組んでいく。

 一、社民党は、地元の党員、支持者の力を結集するとともに、福島党首をはじめ全国連合の幹部が現地に入り、県内各地で全力を挙げて選挙戦を闘い抜いた。わが党は、この県議選の結果を踏まえて、今後とも県民の暮らしと健康を守り抜き、沖縄に真の平和を勝ち取るためにさらに努力する決意である。そして、来るべき衆議院選挙における、沖縄2区の照屋寛徳候補ならびに沖縄3区の新川秀清候補の勝利と、比例区での大幅な得票増に向けて前進する。 以上