欧州選手権が開幕

 スポーツナビより引用。

オーストリアとスイスの共同開催で行われるユーロ(欧州選手権)2008が7日、グループAの2試合で開幕した。
 開幕戦では前回大会ベスト4のチェコが、途中出場のスベルコシュのゴールを守り切り、開催国のスイスを1−0で破った。

 第2試合は優勝候補のポルトガルがトルコと対戦。後半にレアル・マドリーのペペが先制点を奪うと、ロスタイムにラウル・メイレレスが追加点を入れ、ポルトガルが2−0の勝利を収めた。注目のC・ロナウドは、2得点の起点になるなど活躍。得意のFKがゴールポストに当たる惜しいチャンスもあったが、ロナウド自身には得点は生まれなかった。

 8日はグループBのオーストリアクロアチア、ドイツ対ポーランドの2試合が行われる。

EURO 2008.comより。

開幕戦は、チェコがバーツラフ・スビェルコシュのゴールで共催国のスイスを1-0で破った。

後半の決勝点
グループAの一戦でチェコを勝利に導いたのは、71分に生まれたスビェルコシュの決勝点だった。前半にアレクサンダー・フライを故障で欠いたスイスは、ヨハン・フォンランテンに最大のチャンスが訪れたが、シュートは惜しくもクロスバーを直撃した。

序盤はスイス優勢
開幕戦の前に行われた開会式は、スイスの特徴が盛り込まれた魅力的な式典になったが、試合は慎重な展開の序盤になった。しかし、スイスの主将フライがシュートを放つと、期待に満ちた歓声が沸き上がった。トランクイロ・バルネッタもクロスで観客を盛り上げる。ファロン・ベーラミは、チェコヤロスラフ・プラシルマレク・ヤンクロフスキ相手に巧みなプレーを見せた。

攻防
チェコも反撃に出る。ダビド・ヤロリームのクロスは、ゴール枠内へ飛んでいく。人数で圧倒したスイスのファンを一瞬不安にさせたが、GKディエゴ・ベナリオは確実にはじき出した。ヤロリームは続いてベーラミにタックルを仕掛けるが失敗。しかし、ベーラミのシュートは、GKペトル・チェフにセーブされた。スイスは守備的MFギョクハン・インラーも攻撃に参加。中央へ切れ込んでチェコのゴールに襲いかかるが、シュートはチェフの手中に収まった。

フライの脅威
スイスの前半で最大の好機は、単純なプレーから生まれた。チェコのCBコンビのトマシュ・ウイファルシとダビド・ロゼーナルの間にロングボールが入った。走り込んだのは、スイス代表で最多の35ゴールを記録するフライ。しかしシュートは、チェフの脚に阻止された。スイスの攻撃の中心がフライならば、チェコの主力はヤン・コレル。長身FWはパトリック・ミュラーフィリップ・センデロスのマークを外すと、あと一歩でプラシルのクロスに合わせそうになった。

フライの負傷
一方のスイスは、チェコのパスをカットした後、フライがゴール前約20メートルからシュート。しかしフライは、前半終了直前にズデニェク・グリゲラと衝突して左ひざを負傷。しばらく治療を受けたが、最後は涙を流しながら、ピッチを退くことになった。

好調ヤキン
後半開始直後は、フライに代わって出場したハカン・ヤキンがゴール正面でFKを獲得。しかしシュートはわずかにクロスバーの上を越えた。続いてバルネッタペナルティーエリア内で、ヤキンのクロスを胸でトラップしようとしたが、コントロールに失敗。それでも勢いに乗ったスイスは、ルドビク・マニンがループシュートを放った後、バルネッタシュテファン・リヒトシュタイナーのクロスからボレーを狙った。

スーパーサブ
チェコもリボル・シオンコがFKを獲得。しかし、ヤンクロフスキがゴール前へ入れたボールに、シオンコは惜しくも合わせることができなかった。スイスもヤキンがフリーのヘディングシュートを狙うが、71分には決勝点を許すことになった。交代出場のスビェルコシュは、トマシュ・ガラセクが前線へ送ったボールに素早く反応。スイスの最終ラインの裏に抜け出すと、右足でベナリオの左を破るシュートを決めた。FCバニーク・オストラバでプレーする24歳の代表初ゴールは、スイスの大切な日を台無しにする結果にもなった。