ヒラリー・クリントン まだまだ頑張ろう!

 ロイターより引用。

シンシナティ 4日 ロイター] 歴史的な戦いとなった米民主党の大統領候補指名争いは、同国初の女性大統領を目指したクリントン上院議員オバマ上院議員が退けて勝利したが、女性支持者らにとっては、落胆と高揚感が入り混じった感情を残したようだ。

 シンシナティの看護士二コール・ジョーンズさん(32)は「残念だ。強くて実力のある彼女なら役割を果たせたと考えずにはいられない。世間がこうした女性を受け入れる準備ができていたかどうか分からない。非常にがっかりした」と語った。

 クリントン氏はまだ選挙活動の中止を表明していないが、指名に必要な代議員数はオバマ氏が獲得しており、主要政党の代表としては初めて、黒人候補が大統領選に臨むことになった。オバマ氏は8月の党大会で正式に民主党の大統領候補として指名され、11月の本選挙で共和党のマケイン候補とブッシュ大統領の後継の座を争う。

 一部の女性支持者らの間では、クリントン氏は2012年の大統領選にも出馬すべきとの声が出ている。当地のコーヒーショップのマネジャー、ジュリー・ミラーさん(34)は「女性大統領が見たい。(その実現に)この国はすぐそこまで来ており、一部の人たちがその考えに慣れればいいだけだ。彼女は次回も必ず出るべき」と話した。

 ラトガース大にある女性と政治センターのデビー・ウォルシュ所長は「ある年代の女性や、クリントン氏の中核支持層でもあった多くの労働者層の女性は、生きているうちに女性大統領が誕生するとは考えてもいなかったが、それが起こり得ることだと信じ始めた。そして、それが終わってしまった」と指摘。こうした女性にとっては、今回の結果は落胆が大きいとの見方を示した。

 一方、女性にとって歴史的な年になる可能性はまだあるとの声もある。「(クリントン氏が)副大統領になるかもしれないと聞いたが、そうなればすごいこと」と語るニッキ・スミスさん(25)は、クリントン氏の善戦をたたえた上で「女性がこうした立場にいることが重要だ」と述べた。

 また政治を志望する女性の支援団体ホワイトハウス・プロジェクトの創設者、マリー・ウィルソン氏は「クリントン氏が苦労したという事実よりむしろ、女性は彼女の粘り強さや勇気を理解している。彼女の粘りを見て刺激を受けたという若い女性が増えている」と指摘。最終的に勝利できなかったことを悲しむ女性もいるが、同氏の選挙活動を通じて心を動かされた女性もいるだろうと語った。

 選挙戦を通じて、米国も日本も論調はクリントン氏に冷淡だった。男性だったらどうでもいいことをあげつらっている。

 追記=産経新聞より引用。

 米大統領選の民主党候補指名争いで敗北が確定したヒラリー・クリントン上院議員は、予備選終盤で「メディアは性差別に寛容だった」と、米国には女性差別が根強く残っていると主張した。クリントン氏の選挙戦に「女性」であることはどれだけ影響したのだろうか。(ニューヨーク 長戸雅子)

 「性差別も人種差別も、その醜い頭がもたげたときに同じように拒否すべきだ。女性嫌い以外の何ものでもない人たちのコメントが持つすさまじい辛らつさをメディアは気にすることさえなかった」 

 クリントン氏は5月20日のワシントン・ポスト紙とのインタビューで、米国のメディアや社会は人種差別に比べ、性差別を容認していると批判した。

 クリントン氏の主張に根拠がないわけではない。ニューハンプシャー州で行われた同氏の集会には「オレのシャツにアイロンをかけろ」と書かれたプラカードを持った男性が参加したが、この行為を強く非難する報道はあまりみられなかった。

 クリントン氏に全面的に賛同するのは、1984年の大統領選で初の女性副大統領候補(民主党)になったジェラルディン・フェラーロ氏だ。米NBCテレビの番組でフェラーロ氏は「バラク・オバマ上院議員の集会で誰かが『オレの靴を磨け』といったら、人種差別主義者としてメディアでさんざん批判されるだろう。クリントン氏にそうしたメディアの擁護はなかった」と語った。

 オバマ氏が指名を確実にした6月3日夜にニューヨークで行われた総括集会に駆けつけた68歳の白人女性支持者も「ヒラリーは有能な候補なのに、女性嫌いの人たちから不当に攻撃された。米国は未熟な社会だ」と吐き捨てた。

 懐疑的な見方ももちろんある。米北東部ロードアイランド州の地元紙プロビデンス・ジャーナル・ブリティンは、クリントン氏が民主党の本命候補として選挙戦をリードしていたときにはこうした怒りはみられなかったとし、「一般的に女性差別の傾向が強いとされる白人男性労働者層の多くがクリントン氏を支持した」と指摘した。


 米リベラル系週刊誌「ネーション」のベツィ・リード編集長は、テレビの男性コメンテーターらがクリントン氏の外見や声のトーンなどをやり玉に容赦ない発言を繰り返し「クリントン氏が多くの女性嫌悪に直面したのは事実」としながらも、「このことが女性たちをかき立て、陣営も、女性であることを同性の有権者にアピールする作戦をとった部分もある」と「両刃の剣」だったとみる。

 生まれもった「属性」への攻撃、偏見という点でオバマ氏も人種問題の洗礼を受けた。20年以上にわたって師事していた黒人教会のジェレマイア・ライト牧師が白人憎悪の説教を繰り返していたことが明らかになり、オバマ氏も選挙戦のタブーといわれる人種問題にしぼった異例の演説を余儀なくされた。

 この演説を「率直でよく練られていた」と評価するリード編集長は「クリントン氏の対応の方は潔くなかった。苦情を言うだけで、女性差別を取り上げた真摯(しんし)な演説はしていない」と切り捨てる。

 今回、クリントン氏の夢は破れたが、米国には女性大統領誕生の準備はできているのだろうか。リード編集長は「クリントン氏を例に『米国にまだその用意はない』と結論付けるのは誤りだ。彼女の失敗の理由は別にある」と話す。プロビデンス紙も近い将来の女性大統領誕生の可能性には肯定的で、「クリントン氏は最大の政治舞台で女性が対等に戦えることを示した」と指摘する。その意味で、クリントン氏は“勝利”を収めたのかもしれない。

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読売新聞より引用。

 【ワシントン=五十嵐文】米大統領選の民主党候補バラク・オバマ上院議員(46)が、指名を争ったヒラリー・クリントン上院議員(60)を副大統領候補に起用すべきだと考える人は、民主党支持層の51%にのぼることが5日、米調査会社ラスムッセンの調査で明らかになった。

 調査は、オバマ氏が指名を確定させた翌日の6月4日に実施された。特に年収6万ドル以下の層では58%が「クリントン副大統領」を支持するなど期待感が強かった。

 オバマ氏の副大統領候補選びをめぐっては、クリントン氏の起用を求める有力支持者による「ロビー活動」が活発化している。オバマ氏は5日、CNNテレビのインタビューで、「最後は私が決める。拙速は犯さないし、圧力にも屈しない」と語った。

はてな」不具合おおすぎ!!!