よく頑張りました ヒラリー・クリントンさん お疲れ様です。

 アメリカと言えども女性がトップに立つことを拒否する層が存在するんだなという思いが、今回の民主党大統領候補選びの感想です。 3月5日には応援もしましたね。 
 
 時事通信の引用です。

 【ワシントン4日時事】米大統領選の民主党候補指名争いで敗北が確定したヒラリー・クリントン上院議員(60)は7日、ワシントンで集会を開き、指名獲得が決まったバラク・オバマ上院議員(46)への支持を打ち出すとともに、党の結束を呼び掛ける。指名レースからの撤退を正式表明するとみられる。米ABCテレビなど主要メディアが4日報じた。
 ロイター通信はこれより先、集会が6日に開催されると報じたが、米メディアによれば、クリントン陣営はより多くの支持者が参加できるよう、日取りを7日に移したという。
 民主党の大統領候補選びでは3日、黒人初の大統領を目指すオバマ氏の代議員獲得数が過半数の2118人を突破し、同氏の候補指名が確定。しかし、クリントン氏は同日、撤退表明を見送っていた。
 オバマ氏は4日、副大統領候補選びに向け、故ケネディ大統領の長女、キャロライン・ケネディさんら3人で構成する特別チームを設置。クリントン氏は副大統領候補に前向きと伝えられ、オバマ氏がクリントン氏にこれを要請するかどうかが注目される。

読売新聞より引用。

 クリントン氏は、オバマ氏をわずかに上回る約1800万人の国民から票を集めた。これは民主党の予備選史上、最多の得票総数だ。両候補以外の男性候補6人が指名争い開始から1か月以内に撤退する中、史上最高額の2億7000万ドルの選挙資金を集めたオバマ氏に次いで、2億2000万ドル(約220億円)を集める資金力も見せつけ、すべての予備選・党員集会を最後まで戦い切った。

 もちろん、誤算やミスはあった。「時代が変化を渇望しているのに、現職候補のような守りの選挙戦に終始した」。陣営の多くのスタッフが挙げた敗因だ。

 抜群の知名度を過信し、短期決戦のシナリオを描いたが、初戦アイオワ州でまさかの3位。2月5日のスーパーチューズデーで決着をつけようと、代議員数が多い大規模州での勝負にかけたが、代議員を比例配分する民主党独特のルールを研究していたオバマ氏は効率的に代議員数を積み重ね、「大本命」を先頭走者から引きずりおろした。

 クリントン氏自身、揺れに揺れた。本命の座から転落すると、涙を浮かべて人間性をのぞかせた。ブルーカラー票が焦点になると、普段は出入りしないバーでビールやウイスキーを一気飲みしてみせた。それでも、「変化」「希望」のイメージを貫いたオバマ氏のように「ヒラリーとは何者か」を伝えきれなかった。

 「クリントン氏の失敗であって、われわれ(女性)の失敗ではない」。米ニューヨーク・タイムズ紙のコラムニスト、モーリーン・ダウド氏は主張する。

 だが、ウェストバージニア州のエベリン・キーナーさん(90)が「クリントン氏でだめなら、ほかに誰がなれると言うのか」と言う通り、米国の女性たちが傷ついたのも事実だ。知事、上下両院議員で女性が占める割合はわずか16%。知名度に加え、資金力、人的ネットワークでクリントン氏に匹敵する存在は見あたらない。

 「辞めないで」の大合唱の中、撤退を明言しないクリントン氏はどこへ向かうのか。6月3日夜の集会で、クリントン氏は自問自答してみせた。「何がしたいかって? イラク戦争を終わらせ、経済を好転させ、国民皆保険を実現したいのよ」。