2008/5/29 試合結果 対ロッテ 2回戦 甲子園

 ファンは毎試合に一喜一憂するものです。28日に雨に濡れながらも応援したのに負けるときがあれば、次の日は林威助選手が復帰していきなりヒットする。長年阪神を応援していると勝つ内容・負ける内容、つまりなんとなく勝利する日もあり、充実した敗戦もまたあるということで、昨日は苦手ロッテに「良い」勝ち方でした。

ロ|200 002 000|4
神|002 051 00x|8

勝:安藤6勝4敗0S
敗:清水4勝5敗0S
ロ:清水-根本-シコースキー-大嶺-伊藤
神:安藤-江草-渡辺-久保田-ウィリアムス-藤川

サンスポより引用。

交流戦阪神8−4ロッテ、2回戦、1勝1敗、29日、甲子園)ただいまっ! 昨年12月に右肩手術を受けた阪神林威助(りん・うぇいつぅ)外野手(29)が、代打で登場した六回の今季初打席でダメ押しのタイムリ二塁打を放った。8−4で快勝したチームは、これで2位・中日に今季最大5.5ゲーム差。背番号31の復帰で独走に拍車がかかること間違いなしや!!

 聖地の大歓声が懐かしかった。昨年10月14日のクライマックスシリーズ第2戦(対中日、ナゴヤD)以来、228日ぶりの公式戦の打席で快音を響かせた。4万2634人の虎党にド派手な復活のあいさつだ。

 「ただいまっ! ランナーがいたので『ここで何とか』という気持ちで打席に入りました。最高です!」。一軍復帰初戦でお立ち台。球場全体から「リンちゃん!」の声が絶えない。昨年9月28日中日戦(甲子園)以来のスポットライトを全身で浴びていた。

 7−4の六回一死二塁で代打で登場。甲子園を揺るがすほどの拍手を胸いっぱい吸い込んだ。3番手・シコースキーの初球。外角のチェンジアップを引っぱたいた。打球は一塁線に飛び、一塁・オーティズのミットの下を抜けた。

 「初球から行こうと思っていました。甘めの高めでしたからね」

 興奮さめやらぬ表情で振り返る。昨年8月、右肩の肩下峰滑液胞炎(けんほうかかつえきほうえん)と診断された。初めて定位置をつかみかけたシーズンだけにオフも手術を迷った。しかし、渡米して『手術が最善』と診断されると。12月、ようやくメスを入れた。

お立ち台の林は虎ファンに「ただいまっ!」と報告した。
 あきらめた08年の開幕戦…。その横浜戦は選手寮のテレビで見た。やはりその場にいたかった。自らに言い聞かせるように「絶対に早く一軍に上がります」とトレーナーに語ったという。二軍の練習後、誰もいなくなった鳴尾浜のグラウンドで黙々と走り続けた。

 「昨年5月からを考えれば長かった。きょうがスタート。これからどんどんチームに貢献していければと思います」。前日28日の二軍戦・ニチダイ戦で実戦復帰。3打席(遊ゴロ、2四球)立っただけで、平野の故障離脱で一軍復帰が早まった格好だが、今季初打席の初球で結果を出した。

 「どっかで1打席立たせようと思っていたけどな。150キロを投げるピッチャーの初球、変化球に対応できた。違いはそのへんやろ」。岡田監督も目尻を下げる。開幕50試合目。中日とのゲーム差は今季最大の5.5へ拡大した。31日からは日本ハム楽天とロードで激突。交流戦の首位攻防戦に突入する。

 「DHもあるし、使っていくよ」。指揮官は林に期待をかけた。若き大砲が猛虎の独走をより盤石にしてくれる。