厳罰に!酒の勢いと駅員等への暴行

 まず産経新聞からの引用です。

大阪市職員が駅員に暴行 現行犯逮捕 2008.5.29 11:15
 29日午前1時10分ごろ大阪市北区梅田のJR大阪駅桜橋口改札付近で、男性駅員(47)が男に言いがかりをつけられ、床に押し倒されるなどの暴行を受けた。男性駅員は男を取り押さえて府警曽根崎署員に引き渡し、男は暴行の現行犯で逮捕された。

 調べでは、逮捕されたのは大阪市城東区関目大阪市中央卸売市場東部市場職員、崎原源紀容疑者(31)。駅員は崎原容疑者に「地下鉄はあるんか」と尋ねられ、「ないですよ」と答えたところ「不親切やの」などと言いがかりをつけられ暴行されたという。

 崎原容疑者は酒に酔っており、「駅員の態度がしゃくにさわった」と供述しているという。

 駅員等への暴行については取り上げていますが、一向になくなりません。何故なくならないのかといえば、経験則で駅員等は反撃しないということが分かっているからである。マスコミ沙汰にならない(示談で済ます)件を含めれば信じられない「暴行天国」である。
 その最大要因が「飲酒」である。それに加えて、上記のような無抵抗が拍車をかけている。

 さて、紙面でこの事件発生時刻が「午前1時10分頃」とされている。そして、加害者は「地下鉄はあるんか」と問うているが、まさか大阪市の職員で居住も大阪市の人間が、JR大阪駅に地下鉄(駅)があるかないかぐらいは分かるはずである。とすればJR大阪駅周辺にある地下鉄のことであり、駅員さんは「電車は走っているか」との意味で「ないですよ」と答えたと思う。ちなみに、地下鉄御堂筋線梅田駅 なかもず方面行の最終は24時08分 千里中央方面行は23時54分 四つ橋線西梅田駅 住之江公園方面行は23時41分 もっとも加害者が利用すると思える谷町線大日方面行(路線に「関目高殿」が在る)が23時53分 八尾南方面行が23時40分。 とっくに各終電車は行ってしまったわけで、駅員さんの答えが不親切であるはずもない。
 酒で脳がおかしくなっているのである。しかし、酒に酔っていることが「車の事故」以外は、かなりの確率で罪を軽減されている。本当は逆なのである。こんなことをしでかす者が「飲酒」なぞはしてはいけないのだ。それに酒によっているくせに「弱者=駅員等」は判別できているのだ。
 おいしく飲める酒も、一部の人間には「麻薬」みたいなものになる惧れがある。
 裁判では、単にお酒を飲んでいたことで情状酌量にしてはいけないと思う。