原油が将来1リットル200円になるなら燃料電池自動車を促進しよう!

今週は、投機筋の思惑か需要供給のバランスなのか分からないけれど、120ドル手前から111〜12ドルへ急降下している。しかし、巨大な「消費大国」になろうとする中国、インドがこのまま成長すれば、1バレルが120ドルはおろか200ドルにもなろう。これだけのコストがかさみ地球環境に悪いものであれば、たとえ初期研究費用や設備費がかかろうとも「脱石油」をめざすべきである。石油使用がへれば、サウジやクウェートの石油に支えられた王様の独裁国家をなくせるかも。

2000年代前半から、中華人民共和国やインドといった新興国の経済成長に伴い石油製品の需要が増加し、次第に高騰してきている。また、価格が初めて70ドル/1バレルを突破した2005年ごろから、投機的な取引による暴騰が指摘されるようになった。暴騰の原因としては、価格高騰によって増えたオイルマネーのさらなる流入バイオエタノールとの関連性などが考えられている。

バレル(バーレル、barrel)は、ヤード・ポンド法における体積を表す単位である。語源は「樽」であり、樽の容積に由来するものである。国際的に、原油や各種の石油製品の計量はバレルで行われる。その他にも、用途により、また国により、多数の「バレル」の定義がある。

石油用のバレルは42米液量ガロンであり、メートル法の単位に換算すると正確に158.987 294 928リットルとなる。

東京ガス(なるほど燃料電池)より引用

●自動車の環境対策はとっても大事
 現在地球上を走る自動車は、約7億4000万台と言われています。ガソリンや軽油を燃料とする自動車は、地球温暖化の原因である二酸化炭素(CO2)を排出しながら走行しているわけですが、地球全体のエネルギー消費で排出されたCO2のうち、自動車が排出した割合は、何と17%と言われています。さらに排気ガスには大気汚染の原因である窒素酸化物(NOx)、硫黄酸化物SOx)、また肺に沈着し呼吸器疾患を起こす粒子状物質が含まれており、CO2の排出量を減らし、その他の有害物質を排出しないようにすることは、まさに地球環境を守るための急務といえるでしょう。

 そこで期待されているのが燃料電池自動車です。燃料電池自動車は従来のガソリンエンジン式に比べて効率がおよそ2倍以上と高く、CO2の発生量を激減させることができます。しかも排気ガスに含まれるNOx、SOx、粒子状物質はゼロ。世界の自動車メーカーは燃料電池自動車が次世代の主流となることを確信して開発を加速させています。2002年12月にはトヨタとホンダが燃料電池自動車のリース販売を開始、経済産業省などの中央官庁への納車式において小泉首相にゴールデンキーが手渡されるところが各メディアで紹介されました。

燃料電池自動車5つのメリット
 経済産業省が実施しているJHFC(水素・燃料電池実証プロジェクト)では、燃料電池自動車のメリットを次のように解説しています。地球温暖化や大気汚染の防止だけでなく、多様な燃料への対応、低騒音化など、燃料電池の自動車用への導入により、さまざまなメリットが期待できます。

1.有害な排出ガスがゼロ、または少ない
 走行時に発生するのは水蒸気のみ*。大気汚染の原因となる二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOx)、炭化水素(HC)、一酸化炭素(CO)、浮遊粒子状物質(PM)はまったく排出されません。また、ベンゼンアルデヒドなどの有害大気汚染物質の排出もありません。(水素を直接燃料として使用する直接水素方式の燃料電池自動車の場合)

2.エネルギー効率が高い
 現時点で、ガソリン内燃機関自動車のエネルギー効率(15〜20%)と比較して、2倍程度(30%以上)と非常に高いエネルギー効率を実現しています。燃料電池自動車は、低出力域でも高効率を維持できるのが特長です。

3.多様な燃料・エネルギーが利用可能
 天然ガスメタノールなど、石油以外の多様な燃料が利用可能なため、将来の石油枯渇問題にも十分に対応できます。また、太陽光やバイオマスなど、クリーンで再生可能なエネルギーを利用して水素を製造することにより、環境への負荷を軽減します。

4.騒音が少ない
 燃料電池は電気化学反応によって発電するため、内燃機関自動車と比べて騒音が低減できます。車内の快適さはもちろん、都市全体の騒音対策にも効果が期待されます。

5.充電が不要
 長時間の充電が必要な電気自動車と違い、ガソリン内燃機関自動車と同様に短時間の燃料充填が可能。また、1回の充填による走行距離も電気自動車よりも長く、将来はガソリン内燃機関自動車と同程度になると考えられています。