SKY STAGE 宝塚歌劇宙組 ミュージカル 『カステル・ミラージュ』〜消えない蜃気楼〜

作・演出は小池修一郎氏。音楽指揮は佐々田愛一郎氏。2001年・宝塚大劇場。主な出演者は、和央ようかさん、花總まりさん、(専科)湖月わたるさん、伊織直加さん、成瀬こうきさん。

■ 解説
 21世紀の今も地上の楽園として世界中の人々を魅了し続ける街、ラスベガス。
人気のない砂漠の寒村に、蜃気楼の宮殿(カステル・ミラージュ)ならぬ夢の街を創り出した男の愛と野望の物語。
第二次世界大戦前夜のニューヨーク ―マフィア内で頭角を現し、ハリウッドの仕切り直しのため組織から派遣されたレオナードは、美貌の女優エヴァ・マリーと出会い、砂漠の中のさびれた町・ラスベガスにカジノ・ホテルの建設を思い立つ。アウトローでありながらもロマンを追い求めた男の光と影を、スイング・ジャズにのせて綴るミュージカル。

 ニューヨークの貧しい移民の少年レオナード(和央ようかさん)は、親友ジョー(水夏希さん)のために不良少年フランク(成瀬こうきさん)とクラップの勝負をするが、幼なじみのエヴァ・マリー(花總まりさん)にもらったペンダントのおかげか、勝利する。その後、彼はギャング組織のボス、アントニオ(伊織直加さん)の子分としてマフィアの世界へ。そして、その世界でめきめきと頭角を現し、西海岸を制覇すべくハリウッドに乗り込む。そこでレオナードは、新聞王リチャード・テイラー湖月わたるさん)のパーティーに出席、偶然エヴァ・マリーに再会する。彼女はテイラーの庇護の元にあったが、二人は急速に惹かれ合う。そして、ラスベガスにカジノ付きのホテルを建てるという夢が実現したその夜、ある事件が起こる。

グランド・レビュー『ダンシング・スピリット!』