中国は「チベットの声」に耳を傾けよ

 ダライ・ラマ14世「暴力拡大なら辞任」 米・シアトルで会見 
 サンケイより引用
 

 【ロサンゼルス=松尾理也】米国を訪問中のチベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世は4月13日、滞在先のワシントン州シアトルで会見し、チベット騒乱について「暴力が制御できなくなれば、私の持つ選択肢は辞任だけだ」と語り、今後の状況によっては引退することも辞さない考えを改めて強調した。中国当局によるチベット騒乱鎮圧後、ダライ・ラマが訪問先の米国で会見したのは初めて。
 会見後に配布された声明文では、「われわれの戦いは中国政府の一部の指導者とのものであって、中国の人々と戦っているわけではない」と強調。そのうえで、もし中国政府が取り締まりを中止し、警察や軍を引き上げるならば、チベットの人々に抗議をやめるよう説得する用意があるとした。
 また、中国側はダライ・ラマが独立を画策しているとしていることについて、ダライ・ラマは「私がチベットの独立や分離を求めていないことは全世界が分かっている」と指摘。中国側の主張を改めて否定した。
 北京五輪については従来通り、開催への支持を表明。同時に、人々の「深い心情を表現する」権利の重要性についても強調した。また、騒乱への取り締まりの際の逮捕者の釈放や負傷者の手当て、さらにチベットへの国際調査団の派遣などを求めた。
 一方、欧米を中心に呼びかけが強まっている開会式のボイコットについては、「出席者自身がそれぞれ判断すべきことだ」と述べるにとどまった。

チベット亡命政府 → http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88%E4%BA%A1%E5%91%BD%E6%94%BF%E5%BA%9C