SKY STAGE グランド・レビュー「ザ・レビュー’99」

1999年 宝塚花組公演 演出は岡田敬二氏。 主な出演者は、愛華みれさん、大鳥れいさん、匠ひびきさん

ニッカンスポーツより引用
愛華みれ悪性リンパ腫」で療養

 4月の舞台「SEMPO」を降板した愛華みれさん(1985年入団 第71期生 元花組男役トップスター)の「悪性リンパ腫」のため療養することが3月21日、所属事務所から発表された。

 事務所によると、愛華みれさんは2月中旬に右肩鎖骨と首の付け根にしこりを見つけた。しかし、当時はミュージカル「ペテン師と詐欺師」に出演中だったため、地方公演を終えた3月上旬に都内の病院で診断を受けたところ、血液のがんといわれる「悪性リンパ腫」と診断された。ほかへの転移はなく、今月末に入院して抗がん剤の化学療法を2週間受けた後、経過をみながら定期的な治療を続けるという。8月に出演を予定していた新宿コマ劇場「シンデレラ the ミュージカル」での復帰を目指す。

 診断を受けるまで自覚症状のなかった愛華みれさんは大きなショックを受けたが、医師から「大丈夫。必ず治ります」と言われたという。現在自宅療養中で、事務所を通じて「私の人生で思ってもみない病気にとまどい、動揺もしましたが、今では少しでも早く治して元気な姿をお見せできるようがんばります。私も自分らしく前向きに病気と闘います」と自筆コメントを寄せた。

 「SEMPO」で愛華みれさんが演じる予定だった杉原の妻役は森奈みはるさん(1988年入団 第74期生 元花組娘役トップスター)が代役する。

愛華みれさんの一刻も早いご回復をお祈りします。その間は森奈みはるさん、がんばってください。

 1977年に初演された作品を、タカラヅカ・レビュー本来の「豪華・華麗・美しさ」をベースに、初演のエスプリを生かしつつ、現代感覚で再構成した大型グランド・レビュー。新場面・新しい曲を取り入れての宙組からの続演。'99年花組宝塚大劇場。構成・大階段を使用したスペクタクルなオープニングから大ロケット・ダンスへ。続く「デビュタント」は、花組バージョンのオペレッタ名曲メドレー。豪華客船上で繰り広げられる、黒燕尾の紳士と淑女達の優雅なダンスシーンなど見どころは満載。初演を再現した「夢人」の場面は、鳥になった少年(「夢人」)が傷ついた白い鳥と恋におちるが、魔鳥(イーグル)が現れ二人の世界を滅ぼす。二つの魂はフェニックスに生まれ変わり永遠の命を得るというドラマチックなストーリー・バレエで、愛華みれさんが「夢人」を、白い鳥を大鳥れいさん、イーグルを匠ひびきさんが演じている。 エトワールは彩乃かなみさん。

解説

 22年ぶりの再演となる今回は、タカラヅカ・レビュー本来の「豪華・華麗・美しさ」をベースに、初演時の作品のエスプリを大切にした「超大型グランド・レビュー」。花組独自の場面も加わり、宙組からの続演。(昭和52年芸術祭 芸術際優秀賞受賞作品)

主な出演者=磯野千尋さん、一原けいさん、町風佳奈さん、愛華みれさん、貴柳みどりさん、矢吹翔さん、翔つかささん、匠ひびきさん、大伴れいかさん、渚あきさん、二葉かれんさん、貴月あゆむさん、伊織直加さん、楓沙樹さん、幸美杏奈さん、鈴懸三由岐さん、春野寿美礼さん、真丘奈央さん、麻園みきさん、瀬奈じゅんさん水夏希さん大鳥れいさん、