ちりとてちん第25週「大草若の小さな家」

3月17日(月)〜3月22日(土)
 

落語に自信を失い姿を消していた小草若(茂山宗彦)が、喜代美(貫地谷しほり)たちの前でふたたび高座に上がった。 無事高座を終えた小草若を囲んで喜ぶ一同だが、小次郎(京本政樹)だけは一人、むくれたままだ。せっかく呼んだゲストの五木ひろし五木ひろし)の出番をめちゃくちゃにされた、と思いこんでいたのだ。だがそこに、当の五木ひろし本人が現れ、ついに糸子(和久井映見)と対面する。
 大阪に戻った喜代美たちは改めて一門で鞍馬会長(竜雷太)の元を訪ね、常打ち小屋への援助を頼む。だが鞍馬には「常打ち小屋を建てたかったら、草若の家と土地を売ったらどうだ」と言われてしまう。寝床に集まった喜代美(貫地谷しほり)たちのもとに、大阪を離れた磯七(松尾貴史)の手紙が届く。東京の寄席小屋の様子を見て、大阪に常打ち小屋の必要を訴える磯七。だが喜代美はいまだ実感として、常打ち小屋作りが本当に必要なのか、確信がもてずにいた。
 一方小浜では、清海(佐藤めぐみ)が正典(松重豊)の元を訪ね、弟子入りを志願する。


貫地谷しほりさん(インタビューの引用)

24週は、小草若さんが戻ってきてくれるのかちょっとハラハラしましたよね。草若の名前を誰が継ぐのかという問題は、私も直前まで「どうなるんだろう?」と思っていました。四草兄さんから「若狭だって、草々が継いだほうがうれしいんやろ」と言われて、言葉につまる場面もありました。普通のヒロインなら「そんなことは思っていない」という風に描かれがちなのですが、喜代美の場合は内心「うれしいかも」と思っていたりして(苦笑)。とっても人間らしい。そういう風に『ちりとてちん』では、人間のきれいな部分だけじゃなくて裏側も描かれているんですよね。そこが魅力のひとつだと思います。
 草若の襲名問題はようやく落ち着きましたが、最後まで『ちりとてちん』は『ちりとてちん』らしく25週、26週もバタバタと予想外のことが起こります。最後はどうなるのかも含め、やっぱり一日たりとも見逃せませんよ!

貫地谷は「四草兄さんから」と語っていますが、小草若さんの間違いだと思う。