スペイン総選挙、与党の社会労働党が勝利・サパテロ首相再任へ

 日経ネットより引用

 【マドリード=野見山祐史】任期満了に伴うスペインの上下両院選挙は3月9日午後8時(日本時間10日午前4時)に投票を終え、開票が始まった。日本の衆院にあたる下院選(定数350)では、開票率80%の午後10時半現在、中道左派で与党の社会労働党が167議席を確保し、第一党を堅持する見通しとなった。サパテロ首相(47)は再任される。任期は4年。

 内務省の午後10時過ぎの集計では、社会労働党が44%超の得票率で、改選前議席(164)を上回る議席を確保する見通し。州都バルセロナのあるカタルーニャ州、南部のアンダルシア州などで安定した得票を重ねた。

 中道右派の野党、国民党も39%の得票率で改選前議席を上積みする見通し。左右両派の二大政党がぶつかる構図が一段と強まる。

 選挙結果受け、サパテロ首相は再任され、4月中に新内閣を発足させる運びだ。経済成長が鈍り、失業など雇用指標も悪化し始めるなか、サパテロ首相は難しいかじ取りを攻められる。 (06:51)