ちりとてちん 第20週「立つ鳥あとを笑わす」火曜日

 病床の草若師匠(渡瀬恒彦)の見舞いに来た和田小次郎(京本政樹)は、兄弟でも自分は父に認められなかったと愚痴るが、師匠に「お父さんは小次郎に自由に生きたらいいと思っていた」「小次郎という名前は小梅の小と正太郎の郎からとったもの」と諭す。

 和田小次郎=喜代美の叔父。正典の弟だが、兄と違っていまだ独身で定職を持たない。一獲千金を夢見てもうけ話にすぐ飛びつくが、いつも失敗に終わる典型的なヤマ師。周囲の心配をよそに本人はいたってマイペース。数々の騒動を喜代美たち家族にもたらすことになる。<< 

 和田正太郎米倉斉加年)=喜代美の祖父。小次郎の父。福井県小浜市でも数少ない若狭塗箸の名職人で、その技は高い評価を得ていたが、喜代美が9歳の時に他界。その技は、息子の正典が受け継いでいる。喜代美の落語好きは正太郎の影響で、亡くなる直前に言った「ぎょうさん笑ろうて生きていけ」という言葉は、喜代美が落語家を目指すきっかけにもなった。

 和田小梅江波杏子)=喜代美の祖母。小次郎の母。地元では名の知れた元芸者。最近まで現役としてお座敷に出ていた。物事の白黒をつけないと気のすまない性質で、正義感が強い。三味線の名手でもあり、時に和田家のムードメーカーとなる。勝手に独立して箸工場を立ち上げた元弟子・秀臣へのわだかまりを払拭できずにいる。

 和田正典松重豊)=喜代美の父。小次郎の兄。小浜の高校を卒業後、父の正太郎のもとで塗り箸職人の修業をしていたが、訳あって(糸子と結婚)家を出てしまう。10年ぶりに箸職人を引き継ごうと家族で小浜に帰るも、意地を張って正太郎と対立してしまう。口数が少なめで人当たりは良くないが、まじめで周囲からの信頼は厚い。見栄っ張りで他人に謝るのが苦手なのが弱点。喜代美が落語家に入門すると言い出したときには、猛反対する。

 

登場人物http://www3.nhk.or.jp/asadora/cast/cast.html