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 引用

草食恐竜のミイラ発見
2007.12.4 10:09
 米地理学協会(本部・ワシントン)は3日、うろこ状の皮膚や靱帯(じんたい)、腱(けん)など、石化した軟組織を含む約6700万年前の草食恐竜の“ミイラ”が米中西部ノースダコタ州で見つかったと発表した。

 カモノハシのようなくちばしを持ったハドロサウルスの化石で、全長約12メートル、重さ35トンだったとみられる。死後間もなく鉱物を多く含んだ川床の堆積(たいせき)物に埋まったため、軟組織が腐らずに残ったらしい。

 化石は1999年に当時17歳の高校生が一部を発見、2006年に全身が発掘された。骨や軟組織の大部分が皮膚に覆われているという。皮膚にはうろこ状のしま模様がくっきりと浮かび上がっている。当時の色は分からないという。

 スペースシャトルの検査にも使う特殊な大型CTスキャンで内部を調べ、腰からしっぽにかけての筋肉量を推定すると、従来考えられていたより25%多いことが判明。時速約45キロで走ることができ、時速約32キロで走る天敵の肉食恐竜ティラノサウルスより速く、逃げることができたとみられる。

引用=出典: フリー百科事典『ウィキペディアWikipedia)』
 

ハドロサウルス科 (Hadrosauridae) は白亜紀に北半球に繁栄した鳥脚類の恐竜の分類群である。カモノハシ恐竜としても知られ、アヒルのように長く平たい口吻部が特徴的な草食恐竜である。
口の奥に無数の小さな歯が並ぶデンタルバッテリー構造をもつ。歯は前から順に磨り減ると後ろから次々に生えていき、これで硬い葉を磨り潰すことができる。

 幼時期や緊急時は二足歩行であるが平常時は四足歩行でゆっくりと移動していたことが足跡の化石から推定されている。、四肢などの構造は祖先であるイグアノドン類に似るが親指のスパイクは無い。以前は手足に水かきを持つと考えられ潜水を行うと考えられていたが、エドモントサウルス (Edomontosaurus) などのミイラ化石から水かきではなく肉質のクッションであることが判り、むしろ内陸地に生息していたとみられる。

 化石としては白亜紀後期から知られるが、系統としてはイグアノドンや近縁のオウラノサウルスとの関係から白亜紀前期に出現していたと考えられる。絶滅時期はティラノサウルス科やトリケラトプスと共に白亜紀最後で、K-T境界のすぐ下の地層からも化石が発見される数少ないグループの一つである。

 東アジア(特に中国、モンゴル、極東ロシアなど)、北アメリカ(特にカナダ、アラスカ)で発見例が多い。近年初期の種がヨーロッパからも発見された。またクリトサウルス (Kritosaurus) とされる化石が南アメリカからも発見されている。

 もともとユーラシアが起源で進化した後一部の種がベーリング陸橋を渡り北アメリカに移住したと考えられる。また、南アメリカの種は南アメリカ大陸ゴンドワナ大陸から分離し島大陸になった後、一次的に北アメリカ大陸とつながった際に移住したものとされ、大陸移動の過程を考える際の重要な資料でもある。角竜類で同様の生息パターンがみられる。

 中空状のとさかを持つランベオサウルス亜科ととさかを持たないもしくは中空でないとさかを持つハドロサウルス亜科 (Hadrosaurinae) の2つに大別される。そのほかテルマトサウルス (Telmatosaurus) のような原始的な種はどちらにも属さないとされる。