エビチリも積もれば山となる」

10月15日(月)〜10月20日(土)
脇役人生の自分を変えるべく、大阪へ旅立った喜代美(貫地谷しほり)。だが頼みにしていたフリーライターの奈津子(原沙知絵)には会えず、しかたなく大阪に出ていた同級生・清海(佐藤めぐみ)の元に転がり込む。小浜と違う環境で初めて友情を育むかに見えた二人だが、ささいなことで仲違いした喜代美は、結局清海の元を飛び出してしまう。
 あてどなく大阪の町をさまよう中、喜代美の耳に亡くなった祖父との思い出の落語の声が聞こえてくる。思わず声の方へ向かった喜代美は、祖父のような温かさを漂わせる男と出会う。しかも、背の高いチンピラ風の若い男が一緒。初老の男は落語家で徒然亭草若(渡瀬恒彦)、若い男はその弟子で徒然亭草々(青木崇高)だという。しかも師匠の方はわけあって、今は落語を廃業しているらしい。いく場所のない喜代美は、貧乏ながらも不思議な味わいのこの二人の元に身を寄せ、向かいの居酒屋の主人(木村祐一)や常連客(松尾貴史)らとともに、落語のような一日を過ごしてしまう。そしてそんな喜代美の前に、突然娘の身を案じた糸子(和久井映見)が小浜から現れる。