ハタチの恋人

 「出会う前から大好きでした」
50歳のサラリーマン・井上圭祐(明石家さんま)は、二十余年大阪の食品会社の営業畑で懸命に働いてきた。そして、妻・小百合(森下愛子)をこよなく愛している。圭祐の愛の軌跡を語った「オレの恋愛三部作」(「第一部・出会い編」「第二部・純愛編」「第三部・婚約編」)は、今や部内でも伝説化している。初恋の人との突然の別れ、彼女の失踪。そして、傷ついた圭祐の前に救世主のごとく現れたのが、小百合なのだ。

そんな圭祐が今、いちばん憂鬱なのは東京への出張。お世辞にも良いとはいえない大阪支社の営業成績を報告しなければならないからだ。今回もこってりしぼられた圭祐は、宿泊するホテルで偶然先輩の風太市村正親)と出会う。風太には、昔、金や女のことでさんざん迷惑をかけられたが、その風太が今は東京で「森山リュウ」というペンネームのベストセラー作家となり、圭祐が泊まったホテルのスィートルームに“カンヅメ”だという。その日以来、圭祐は出張の度に風太の部屋に出入りするようになる。そしてその場で圭祐にとって運命の出会いが…。

その女性の名前は沢田ユリ(長澤まさみ)。グラフィックデザインの専門学校生でホテルのルームメイドのアルバイトをしている。彼女は、ある目的から中年男・圭祐に近づく。中身は「オバチャン」だが、可愛い顔に“魔笑”と呼ばれる抜群の笑顔で、ユリは男たちを魅了する。しかも彼女はなんと圭祐の「恋愛三部作」の初恋の人にそっくりなのだった!!

50歳のサラリーマン、圭祐(明石家さんま)は大阪の食品会社の営業畑で働き、妻の小百合(森下愛子)をこよなく愛している。そんな彼が一番憂うつなのが、支社の営業成績を報告するための東京への出張だった。今回もこってり絞られた圭祐は宿泊するホテルで偶然、先輩の風太市村正親)と再会する。風太は東京でベストセラー作家となっていた。以来、圭祐は出張のたびに風太のスイートルームに出入りするようになる。そんな中、圭祐はホテルのルームメイドのアルバイトをするユリ(長澤まさみ)と出会う。ユリはグラフィックデザインの専門学校生で、ある目的から圭祐に近づく。しかもユリは圭祐の初恋の人にそっくりだった。

井上圭祐= 明石家さんま 沢田ユリ= 長澤まさみ 河村由紀夫= 塚本高史 井上小百合= 森下愛子 中島= キムラ緑子  コンビニ店員= 恵 俊彰 井上理沙= 黒瀬真奈美 井上勇介= 渡邉等士 INF東京社員= 福井博章 竹内美樹= 蒲生麻由
○ユリの母= (沢田美容室)小泉今日子
○鈴木風太(森山リュウ)= 市村正親

製作= TBS 制作= TBSテレビ プロデューサー= 八木康夫・清水雅哉 脚本= 吉田紀子 演出= 清弘誠・竹園元・山室大輔
明石家さんまが5年ぶりに連続ドラマに出演する。TBSドラマでは「平成15年度文化庁芸術祭大賞」を受賞したSPドラマ『さとうきび畑の唄』以来4年ぶりだ。そして、百戦錬磨のさんまの相手役は、人気、実力共に若手女優No.1の長澤まさみ。この二人がついにTBSのドラマで初共演することになった。