ちりとてちん第2週「身から出た鯖」

10月8日(月)〜10月13日(土)
9年の月日が過ぎ、高校三年生になった喜代美(貫地谷しほり)。才色兼備の同級生・清海(佐藤めぐみ)の影で、相変わらず脇役人生を送っている。正典(松重豊)は秀臣(川平慈英)の元での箸作り修業を終え、若狭塗箸職人として独立することに。糸子(和久井映見)は店を開く準備に余念がない。ひょんなことから喜代美は、清海とともに学園祭のステージで三味線を演奏することになった。かつて小梅(江波杏子)から手ほどきを受けたことのある三味線で、初めて清海に対して優位に立ち意気揚々となる喜代美だが、音楽に対する才能と日々の練習の差から、いつしか二人の立場は逆転。ついに喜代美は学園祭での演奏をあきらめ、舞台の照明係を引き受けてしまう。
 一方の正典の箸も、開店はしたがまったく売れない日々。大阪のフリーライター・奈津子(原沙知絵)のせっかくの取材も、小次郎(京本政樹)が悪ふざけで台無しにしてしまう。そして学園祭当日。照明係を無事やり通した喜代美だが、結局はステージの清海に光を当てるだけの自分に、後悔ばかりが募る。「自分の人生はこのままでいいのか」―悩む喜代美は、ある決意を固める。