当てがはずれた ジーコと私たちサポーター

 マルタ相手に5点は取れるだろうとの皮算用は見事にはずれてしまった。われらが2006ワールドカップ日本代表は、歯車が最初から最後までかみ合わずに辛うじて1点をとってのほろ苦い勝利でした。気になったのは大黒選手はゴールできずに悔しがっていたけど、小野選手とか福西選手はにが笑い=この点が気合のなさなのか、と言って中田選手は、また、唯我独尊の世界に入ろうとしている。中田自身も結構マルタにボールを取られていた。パスも芝の状態をみて、また各選手の状態をみて、こんなぐらいは取れよといわんばかりの強引なパスはやめにして欲しいものだ。

福西崇史ジュビロ磐田) 「相手にきっちり守られてしまうと厳しい」

 こういう展開だと、波状攻撃をかけるしかないけど、相手にきっちり守られてしまうと厳しい。(課題は)それなりにはある。どういう状況でも、自分たちの形を出していかないといけない。こっちが動いているときはボールも回っているけれど、ミスをすることでリズムが狂ってしまうこともあった。

川淵三郎日本サッカー協会会長) 「大黒が点を決められなかったのは心残り」

(今日の会場は)芝が長過ぎて、選手たちもやりにくそうだった。ボールも走らないので、普段と感覚が違っていた。とりあえず今日は負けなければいいと思った。日本らしいプレーも随所にあったし、川口はファインプレーを見せて自信をつけたんじゃないかな。小野も小笠原も、調子はいいと聞いていたので、今日は出られて良かった。大黒が点を決められなかったのは心残り。とはいえ、大差で勝利するよりも1−0だといい緊張感があったのではないか。(この結果は)ポジティブにとらえたい。
 ジーコとは今日、ドイツに来て初めて会ったが、顔色も良くて余裕たっぷり。これがチームにいい状況を与えていると思う。

マルタ戦後 ジーコ監督会見 → http://sportsnavi.yahoo.co.jp/soccer/japan/kaiken/200606/at00009316.html

≪中田と一問一答≫

 −−収穫はあったか?
 「収穫はないですね。課題はどういうプレーをするか以前に、走らないことにはプレーはできない」

 −−この試合でやりたいと思ったことは?
 「高い位置から早めにプレスをかけて、速いボールを回しでゴールすることを狙っていたが、できなかった」

 −−こうしておけば良かったということは?
 「先ほども言った通り、走れない。ほかのことをやろうという段階ではない」

 −−前線に速いパスを出しても追いつけていない選手がいたが、それは走っていないからか?
 「別にそういうことじゃないと思いますけど」

 −−ロッカールームの中でチームで反省はしたか?
 「いや別に」

 −−これから皆さんで話し合う予定は?
 「そういう機会があれば」

スポーツニッポン 2006年6月5日