「県庁の星」
監督:西谷弘 原作:桂望実 脚本:佐藤信介 製作:亀山千広ほか 出演:織田裕二 柴咲コウ 佐々木蔵之介 和田聰宏 紺野まひる 酒井和歌子 石坂浩二(2006/東宝)131分 (C)2005「県庁の星」製作委員会

桂望実の同名小説県庁の星を映画化した、織田裕二柴咲コウ主演のコメディ
 三流スーパーに出向させられたキャリア官僚と、高校中退のパート店員が出会い、寂れたスーパーの改革に奮闘するコメディ。「白い巨塔」、「ラストクリスマス」など数々の大ヒット・ドラマを手掛けてきた西谷弘が、本作で初の映画演出に挑む。
 K県庁の公務員である野村聡(織田裕二)は、地元大手建設会社の令嬢を恋人に持つプライド高きエリート。順風満帆な人生を送っていた矢先、民間企業との人事交流研修という名目で、寂れたスーパー「満天堂」に出向することになった。出世を目前に意気込む野村だったが、県庁では有能でも、スーパーでは全くの無能。野村の教育係で年下の二宮あき(柴咲コウ)とも衝突を起こしてばかりで喧嘩が絶えない。さらに、プロシェクトから外されてしまった野村は、恋人にも振られ、失意のどん底におちてしまう。
 「踊る大捜査線」シリーズで熱血刑事を演じた織田裕二がエリート官僚に扮し、かたや三流スーパーのパート店員には、「世界の中心で、愛をさけぶ」(’04)など数々の映画やドラマで存在感を放つ人気女優・柴咲コウという、2大スターによる初共演にも注目だ。