泥の河でも魚が棲む2

◎ from ガ島通信 メディア崩壊の現場を歩くの藤代さんの最新エントリー ブログの「終り」と「始まり」
から少し抜粋しました。やはり物事は前線で考えるより、ゆっくりと後方それも俯瞰できるところで見たほうがいいのだと感じた。もはや孤立無援のガダルカナル島で戦略無視の突撃ではなく、サイパン島から発進するB29みたいです。そういう嫉妬(才能にです)混じりの揶揄は別にして、副題の「ブログはオルタナティブ(代替的・別な=勝手に意訳)なマスメディアになり得るのか」は今後のブログ論の座標になるかも(肯定も否定も含めて)。

初期ブログ界は、サロン的な雰囲気で行われている仮面舞踏会のようなものです。仮面をつけて別のペルソナで楽しいひと時をすごす「場」です。仮面は、真の匿名ではありません(なので、実名であってもそう変わらない)。ブロガーはダンスをする参加者、コメント欄への書き込みは見物人です。見物人は「ダンス(文章)が下手だ」などと注文をつけますが、楽しい雰囲気を維持するためのギリギリのラインは認識しています。しかし、舞踏会の面白さが徐々に知れ渡り、参加者が増えてくると「お約束」が共有されなくなっていきます。
 新しくやってきた人は、「仮面をつけていること」が普通であると認識します。「正体が分からないのだから、面白ければ何をやってもいい」と、参加者同士の非難(炎上)や素顔暴き(晒し)が行われ、だんだんと場が荒れていきます。「要は面白ければいいのだ!」と。
 ここで重要なことは、舞踏会への参加者は誰もが自分がつけている仮面がはずされる可能性があるのに、大半の人が忘れているということです。個人的には、インターネットはシステムとその特性から、実名と匿名の区分はあまり意味がないと考えています。実名、匿名、固定ハンドルネーム、匿名ハンドルネーム(捨てハン、@名無しさん)などの分け方をしても、例えばどこかのコメント欄に私ではない人が「藤代裕之」と書き込むかもしれません。藤代裕之を名乗ったブロガーがブログを開設するかもしれません。成りすましは非常に容易です。
 誰もが仮面を外される(晒される)」ことを担保したシステムの構築という考えもあるでしょう。マナーの悪い人の仮面を剥ぎ取り、逆晒しが行われる恐怖によってノイズを低下させ、ブログ界を維持するものです。しかし、そのようなシステムに依存することは良いのでしょうか?
 私は、ブログはオルタナティブなマスメディアに成長する可能性を秘めていると考えています。澄み切った水には魚は住めないし、適度なノイズは議論を活性化させます。うまくノイズを押さえられるのか、ブロガー一人ひとりのリテラシーが試されるのではないでしょうか。新しい「お約束」探しが始まったとも言えます。そして、そのキーワードが「リアル」であるような気がしています。

◎このキーワード「リアル」が(勉強不足ですが)いまいち分からない。

◎藤代さんに関連して(またはブログの終焉)なにか色々と動きがあるうちのひとつが 「Bing Bangさん」の 終焉を言う者から順に終焉が訪れる2-----あさっての方向へ5段飛び 最後に藤代さんが「論点が十分にまとまっているとは言いがたいかもしれません。議論の出発点になればいいと思っています」と書いているがBing Bangさんは次のとおりに述べている。

 申し訳ないが、これでは「議論の出発点」以前の問題である。あなたは、忙しい自分の時間の中で、幾何級数的な批判や圧力と自意識にはさまれて、混乱状態にあるのかもしれないが、しばらく他のブログでなされている、あなた自身への論説を、じっくり目を通し、何があなたに欠けているか、自問して欲しい。その上で、また新しいガ島さん、いや藤代 裕之さんとして、私達の前に現れて欲しい。そういう意味では、あなたがブログでおっしゃった「ブログへの関心」の衰退という、自分自身に聞こえた「声」に、むしろ素直に従ってしばらく執筆はお休みをされたらいかがか。最後に、もうお読みになったかどうかわからないが、そして大変に厳しい内容だが、あなたへの壮絶な批判が1人のブロガーによって掲載されている。執筆者自身にもコメントしたが、もしもこれが私に向けられたものであれば、私は一時的にはショックは受けるかもしれないが、中期的にはこの執筆者に感謝すると思う。もしこの批判が的外れであれば、今、あなたは全力でこれに反論すべきだと僕は思う。

◎上の文中にある「あなたへの壮絶な批判が1人のブロガーによって掲載されている」はブログを読み始めてから多分1番長いブログですが読みきりました(暇ですね)。今日は「藤代さんデー」かなw。「真性引き篭もりさん」の超大作=「藤代裕之〜裸の駄々っ子(1)〜(5)ガ島通信研究

◎「Proving grounds of the mad over logsさん」のエントリー=味の素
僕も少し関わりがあるのでリンクしました。補足的には松岡さんのコメント欄をごらんください。