不調

フジテレビの前期、経常益2%減・亀渕氏が取締役退任 日経

フジテレビジョン20日発表した2005年3月期連結決算は、経常利益が444億円と前の期に比べ2%減った。主力の放送事業は好調だったが、通信販売事業でのコスト増に加え、出版子会社の扶桑社の低迷が響いた。2006年3月期の連結経常利益は前期比2%減の436億円を見込む。同社は同日、ニッポン放送社長の亀渕昭信社長がフジテレビ取締役を退任すると発表。記者会見した糸山雄二専務は「ライブドアとの問題の責任を取って退任したとは理解していない」と語った。
 前期の連結業績は、売上高が前の期に比べ5%増の4767億円、営業利益は1%減の435億円、純利益は8%減の228億円だった。視聴率が好調で、放送収入は7%増の2965億円と過去最高を更新した。一方で、通信販売事業で物流費や顧客対応の費用が負担となったうえ、出版事業では扶桑社が雑誌・書籍の低迷、取引先の経営破たんの影響を受けた。ライブドアとの関連では、公開買い付け費用が1億8800万円、弁護士の費用が2億円だった。