重大事故の検証の8(JR福知山線)

 今後も犯人探しではなく事実を積み重ねて(自分なりの)検証を続けていきたい。

      尼崎事故 運転士が非常ブレーキ
事故調断定 転覆脱線誘発か
 兵庫県尼崎市で起きたJR福知山線脱線事故で、事故を起こした快速電車の1両目の運転台にあるブレーキレバーが、非常ブレーキの位置にまで押し込まれていたことが2日、明らかになった。続く

非常ブレーキ 電車は、モーターを発電機として使うことで、自動車のエンジンブレーキのような制動力を得る「電気ブレーキ」と、車輪の回転を物理的に止める「空気ブレーキ」を併用している。通常は電気ブレーキで減速し、空気ブレーキは速度が落ちてから作動させるが、非常ブレーキでは、高速でも空気ブレーキを作動させ、強力な制動力を発生させる。

尼崎脱線事故、事故調が独自調査 5月4日 読売新聞
 JR脱線事故で、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会は3日早朝、事故現場の線路の測量など独自調査を行った。
 県警の検証時間とぶつかるのを避け、午前4時過ぎから実施。事故調査官数人が、脱線現場付近から北約200メートルまでの区間で、カーブ部分などを測量し、線路や枕木に残された傷を入念に調べた。

 ◆レールを一部切断◆
 JR西日本は3日、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会の要請を受けて、事故現場のレールの一部をカッターで切断した。気温の上昇で線路が膨張してゆがみ、事故当時の状況が損なわれるのを防ぐため。保線区員らが、現場のすぐ南側の上下線計4か所を各約20センチ切断した。