重大事故の検証の2(JR福知山線)

 今後も犯人探しではなく事実を積み重ねて(自分なりの)検証を続けます。

レール損傷なく枕木の傷少ない 事故調会見 毎日新聞 2005年4月28日JR福知山線脱線事故で、国土交通省航空・鉄道事故調査委員会鉄道部会長、佐藤泰生委員(鉄道土木)が27日、同省で記者会見した。佐藤委員は「あれほどの事故であるのにレールの大きな損傷は見当たらず、枕木の傷も少ない。難しい事故という印象だ」と述べ、さらに調査を続ける方針を明らかにした。
 佐藤委員は25日から2日間、現場を踏査。脱線した時、通常は起点となるレール上に車輪が乗り上げたり、横切った跡が残るが、今回は、その跡とみられる明確な傷が見当たらなかったという。
 一方、傷が残っていたのはコンクリート製の枕木だった。事故後、7両目が停止していた付近の左レール外側には車輪のフランジ(つばに当たる部分)が通過したとみられる線状の傷と、レール締結具のボルトの先端が削り取られた跡があった。二つの傷は約27センチ離れており、ここで2軸以上が脱線していたことを示している。
 さらに約10メートル前方の左レール外側の枕木は半分近く削り取られており、同様の損傷が進行方向に続いているという。
 佐藤委員は「レール上の傷は微細なものが(今後)見つかる可能性はある。車体下や3〜4両目の脱線痕も車両撤去後に調べないと分からないが、過去の事故に比べ軌道損傷が少ない」と述べた。
 レール上に残っていた白い粉末について「置き石」の可能性が指摘されているが「脱線原因とするのは早い」と語った。

◎知り合いの運転関係の人に聞くと、例え120kmであったとしても制動(ブレーキ)を掛けずにそのままカーブを回るべき(70km制限ですが)だったらしい。もちろん、完全な違反だしこの速度なら相当数の旅客に負傷が出る可能性はあるとのこと。回復運転はあくまで速度制限内で行う(速度超過だとATSが作動する=JR在来線のATS設備はかなり旧式で作動しない=新幹線とか大阪環状線とか儲かる線路には資本投下)のが常識らしい。

□Troubled Daysさんのブログ=2005.04.27 問われる救助活動 兵庫県尼崎市のJR福知山線列車事故から3日(72時間)が経過しようとしている。しかし、当初の50名程度の犠牲者から一気に90名となった犠牲者の数を一般社会はどう見るだろうか。昨日は救助の大変さを強調する報道が流れていたが、あまりにも取り残された犠牲者の数が多すぎるのではないだろうか。=続き

「カーブ外側に傾いて走行」 脱線事故で複数住民目撃 2005年04月28日□アサヒ・コム