検証

2005年4月20日ライブドアの次なる狙いの一つはカプコン
http://www.makonako.com/mt/archives/2005/04/post_12.html
ちなみに「カプコン」の本社は大阪でした。(ふむ)現在の株価時価総額が645億円(充分買えますね)でも有利子負債が428億円か。

BioHazard4

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フジ・ライブドア提携「三つの焦点」 (2005/4/20 読売新聞)
 フジテレビジョンライブドアが合意した資本・業務提携は、フジテレビによるニッポン放送の完全子会社化や業務提携の具体化に向けて動き出した。提携が実効性のあるものになるかどうかを占うポイントを、今後の日程から探った。

業務提携 具体化が急がれるのが、「放送とインターネットの融合」を目指した業務提携だ。資本提携や、ニッポン放送の完全子会社化と並行して進められる。
 フジテレビとライブドアは共同で業務提携推進委員会を設置し、プロジェクトごとに定期的な協議を行って、6か月をめどに具体案をまとめるとしている。
 ライブドア堀江貴文社長は19日午前、記者団に対し「週1回話し合い、しっかりやります」と話し、フジテレビ関係者も「400億円を超える出資をする以上、収益向上につながる中身のある提携をする必要がある」としているが、いまのところ中身は詰まっておらず、10月ごろまでに出てくる内容が注目される。

三者割当増資 提携の柱の一つであるフジテレビによるライブドアの第三者割当増資(440億円分)の引き受けは、5月23日に行われる。増資の1株あたりの発行価格は、合意の前営業日にあたる15日終値の329円だ。
 ただ、それまでにフジテレビがライブドアに対して行う資産査定の結果次第では、価格が変動する可能性もある。関係者によると、一定の増資を引き受ける場合は、事前に資産査定を行っておくケースもあるが、今回は合意を急いだ結果、それが後回しになった。
 急成長したライブドアに第三者の資産査定が行われるため、ライブドアの実力はどうなのか、市場関係者の関心も高い。

取締役選任 ニッポン放送は5月19日に2005年3月期決算を発表する予定で、6月下旬の株主総会に出される会社側の提案は、この時までに固まる可能性が高い。
 提携によって、フジテレビは、ライブドアの子会社ライブドア・パートナーズを5月23日に買収し、その分の議決権も得るため、株主総会では、フジテレビがこれを含め69・03%、ライブドアが17・64%の議決権を持つことになる。
 フジテレビは9月1日にニッポン放送を完全子会社化する方針だが、今回の株主総会では、フジテレビとライブドアは、ニッポン放送の議案に賛成することで合意しており、実質的には両社が共同提案する形だ。
 ニッポン放送は取締役16人すべて交代するため、焦点は新経営陣の陣容にも注目が集まりそうだ。

◇「ホリエモンの挑戦」識者評価 毎日4月19日
http://www.mainichi-msn.co.jp/it/solution/news/20050419org00m300043000c.html

ライブドア堀江貴文社長が次々と繰り出す戦術は、「既存社会への挑戦」と受け止められた。Tシャツ姿で「新聞社は時代遅れ」「地上波はもう古い」と挑発し、「ネットと既存メディアの融合」をぶち上げた。約2カ月にわたった“ホリエモン騒動”をどう見るか−−。識者の評価は「じり貧のメディア界に果敢に挑んだ」「未成熟ぶりが露見しただけ」と真っ二つに割れた。

 堀江社長は21世紀の『金太郎』。これからも頑張ってほしい」。「楽天」と争ったプロ野球問題でも堀江社長から直接相談を受けたシンクタンク代表の山崎養世(やすよ)さん=ゴールドマン・サックス投信社長=はエールを送る。
 山崎さんは観客動員数の減少に悩むプロ野球同様、メディアの世界も「じり貧」とみる。こうした状況を打破しようとした堀江社長を、小さな体でクマ(既存メディア)と格闘した怪童とだぶらせ、「世の中を変えるのはいつも傑出した若者。今後に期待したい」と言う。

 しかし、冷ややかな評価もある。漫画家のやくみつるさんは「今回の騒動はネットの幼稚さを示しただけ」と手厳しい。
 一連の堀江社長の動きは、やくさんの目には「コンテンツ(内容)の蓄積がないネット業者が、それを補うためにラジオ局を買収しようとしただけ」と映った。「急いで動いて見事にはねつけられた」と作戦ミスも指摘した。

 「ネットとメディアの融合と言うが、著作権の壁を甘く見ている」。メディア事情に詳しいオフィスN代表の西正さんは、以前から堀江戦術の限界を予想していた。仮にテレビ・ラジオ局の買収に成功しても、著作権を持つ出演者や脚本家が拒否すれば、番組をネットで配信することができなくなる可能性があるからだ。「(堀江社長は)基本的な勉強もせず、お騒がせな話だ」と切って捨てた。

 演出家のテリー伊藤さんは「日本企業の盲点を突いた」と堀江社長の動きを位置づけ、最終的に多額の利益を手にした点について「日本の株式会社全体が授業料を払ったようなもの」と総括した。