頂上決戦③

毎日新聞 2005年3月10日より引用

   ライブドア過半数は微妙
 フジテレビジョンとのニッポン放送株争奪戦で、過半数取得を目指しているライブドアについて「市場でのニッポン放送株の売りが細っており、6月の株主総会の勢力を確定する年度内には、過半数に届かないのではないか」(市場筋)との観測が強まっている。ただ、ライブドアが2月8日に大量取得するまで筆頭株主だった投資ファンドM&Aコンサルティング(通称「村上ファンド」)の動向は不明。現在も相当数を保有していて市場で売却すれば、ライブドア過半数に届く可能性があるだけに、改めて動向が注目されている。
 ライブドアが、フジによるニッポン放送株式の公開買い付け(TOB)の実施中に、東証時間外取引で大量取得した2月8日以来、同放送株価は大商いを伴って高騰。10日には、96年12月の上場以来最高となる226万株余(発行済み株式総数の約6.9%)の出来高を記録した。
 ところが、ニッポン放送がフジへの新株予約権の発行を発表し、翌日ライブドア東京地裁に差し止めの仮処分を申請した2月25日から出来高は細り、10日には18万株弱(同0.55%)と、ライブドアの大量取得前の2月7日以来の低水準に落ち込んだ。発行済み株式総数に占めるライブドア保有比率は7日現在で42.23%。10日現在の保有比率は不明だが、6月下旬の定時株主総会で議決権を有する株主名簿を確定する3月25日まで、残り10営業日しかない。
 「地裁決定が出るまで、短期売買の個人投資家も動くに動けない状態」(中堅証券ディーラー)との見方がある。一方でフジがTOBで予想を上回る36.47%を獲得したことから「売りに出す株があまり残っていない」(大手証券)とも指摘され、同放送株が“品切れ”状態とすれば、ライブドア過半数取得は困難になる。
 争奪戦のカギを握るとみられる、元通産官僚の村上世彰氏率いる村上ファンドは、1月5日時点で18.57%を保有していたが、その後の増減は不明。「市場で売却を進めている」との見方もあるが、現在も一定の株を保有している可能性が高い。同ファンドが市場で売却するか、保有したままでもライブドア側につけば、ライブドアが実質的に過半数を握る可能性がある。

上記はすでに僕は指摘済みですw。 http://d.hatena.ne.jp/makyabery/20050309#p1