朝5時前に 起きた甲斐あり 大谷2勝目

 7回はさすがに疲れたと思う。でも最後の打者を押し切って三振! さすがです。


エンゼルス6ー1アスレチックス」(8日、アナハイム

 エンゼルス大谷翔平投手(23)がメジャー2度目、本拠地では初の先発登板で七回1死まで1人の走者も出さない快投を見せた。その後1安打1四球でピンチを招いたが得点は許さず、7回1安打無失点、毎回の12奪三振で本拠地初勝利、メジャー2勝目を挙げた。最速は99・6マイル(約160キロ)だった。


観衆は44742人でチケットは完売。スタンドを埋めた「OHTANI」ユニホームやTシャツを着たファンが、日本から来たスーパースターに熱狂した。


 注目された立ち上がりは3者連続三振。その後も1人の走者も出さず、ストレート、スプリットを中心にアスレチックス打線を手玉にとった。五回にも三者連続三振を奪い、球場のボルテージを上げた。


 六回まで打者18人を1人も塁に出さず、11奪三振をマークしていた大谷。七回は先頭のジョイスに1ボールセンターへ抜けようかという当たりを打たれたが、二塁寄りに守っていた遊撃へのライナーになった。


 しかし、1死から2番シミエンに2ボールから投じた3球目の直球が甘く入り左前に運ばれた。完全試合を意識した張りつめた空気が緩み、スタンドのファンからスタンディングオベーションでたたえられた。


 続くローリーには制球が定まらず四球。デービスは投ゴロに打ち取り2死二、三塁に。そしてオルソンをこん身のスプリットで空振り三振に打ち取り、7回まで毎回の12奪三振を記録。またもスタンディングオベーションの中で雄たけびをあげた。


 ベンチでは選手、スタッフに握手やハグでねぎらわれ、ここでお役御免となった。大谷は7回1安打1四球12奪三振、91球を投げうちストライクは59球だった。


 デビューから2試合計18奪三振は球団最多タイ(92年ティム・フォートゥンゴ以来2人目)。デビュー2試合のうち1試合12奪三振ア・リーグタイ記録(1915年エムラー・マイヤーズ、1992年ティム・フォートゥンゴ以来3人目)