ロケット: 安定した打ち上げ H2Aロケットの35号機

NHK 8月19日 15時01分

 打ち上げが延期されていた日本版GPS衛星「みちびき」の3号機は、19日午後2時29分、鹿児島県の種子島宇宙センターからH2Aロケットの35号機で打ち上げられました。ロケットは順調に飛行を続け、およそ28分後の午後2時57分ごろ、予定の軌道に「みちびき」を投入し、打ち上げは成功しました。


 日本版のGPS衛星「みちびき」の3号機は19日午後2時29分に鹿児島県の種子島宇宙センターから、H2Aロケット35号機で打ち上げられました。


 ロケットは1段目のメインエンジンに点火したあと、4本の補助ロケットにも点火し、ごう音とともに発射台を離れました。


 そして燃焼を終えた補助ロケットや1段目を切り離したあと、2段目のエンジンで飛行を続け、打ち上げからおよそ28分後の午後2時57分ごろ、高度420キロ付近で予定の軌道に「みちびき」を投入し、打ち上げは成功しました。


 「みちびき」は来年春に本格運用が始まると、GPSの位置情報の誤差を現在の10メートルほどから数センチにまで縮め、建設機械の自動運転など社会のさまざまな分野で新たなサービスが展開できると期待されています。


 また災害時には被災者を救援するのに必要な情報をみちびき経由でやり取りし、迅速な救援活動に役立つと見られています。