政治: 自民への逆風 地方にも


NHK

任期満了に伴う奈良市長選挙は9日に投票が行われ、無所属で現職の仲川げん氏が3回目の当選を果たしました。
奈良市長選挙の開票結果です。

仲川げん(無所属・現)当選、6万1934票
▽山下真(無所属・新)5万9912票
▽朝廣佳子(無所属・新)2万472票
▽井上良子(共産・新)1万615票

現職の仲川氏が、接戦の末、山下氏や、自民党が推薦する朝廣氏らを抑えて、3回目の当選を果たしました。

毎日新聞

9日投開票の奈良市長選で、「市民党」を掲げる無所属現職の仲川げん氏(41)が3選を果たした。2013年の前回は7人乱立の選挙戦を制し、今回も自民推薦候補を含む3新人を振り切る強さを見せた。


奈良市長選>現職の仲川げん氏3選
 仲川氏は、市民活動を支援するNPO法人の役員から09年に民主(当時)の推薦を受けて初当選。前回選から「市民党」のスタンスを取る。一方、荒井正吾奈良県知事との協調を重視することで安定した市政運営を確保してきた。


 毎日新聞が9日に実施した出口調査(950人が回答)では、仲川氏に投票した人の約5割が実績や経歴を評価。民進支持層の約5割、公明支持層の5割弱、無党派層の約4割、自民支持層の4割弱を取り込んでおり、幅広く得票したとみられる。


 一方で、自民が推薦した元雑誌編集長の朝広佳子氏(56)の得票は、仲川氏と同様に政党の支援を受けなかった山下氏をも大きく下回った。自民は同市を選挙区とする衆院奈良1区で03年以降、議席民進馬淵澄夫氏(56)に明け渡し続けており、今回は奈良2区選出の高市早苗総務相らが朝広氏の応援に駆け付けた。しかし、東京都議選でも明らかになった逆風は強く、朝広氏の陣営が選挙期間中、街頭で「自民」ののぼりを下ろす場面も見られるなど厳しい結果になった。【塩路佳子】