イチロー 本塁打 メジャー通算3046安打に



フルカウント

 地元紙「マイアミ・ヘラルド」は「43歳、イチロー・スズキは最も困難なシーズンにフラストレーションを感じている」とのタイトルで特集記事を掲載イチローが43歳で、現在打率.198という事実にも触れながら、「イチロー・スズキ、恐らくは遂に年齢を感じさせている彼は日曜日、マーリンズに唯一の得点を与えた。彼はPNCパークで本塁打を放った。しかし、彼のライトへの一打はこの日本野球界の象徴にとって、今シーズン数少ない素晴らしい瞬間だった」と伝えている。


 記事では、イチローの今シーズンについて「史上最高の偉人の一人にとって、素晴らしい年ではない」と指摘。前日に右手に死球を受けて途中交代したスタントンがベンチスタートとなったことが、この試合でイチローが先発した「唯一の理由」としている。

 イチロー、スタントンが重症ではなかったことを前日の時点で知っており、「何も問題がなくてホっとしていた」と通訳を介して地元メディアに明かしたという。そして、自身がスタメンだということを「知らなかった」といい、「球場に来て、ラインアップに自分の名前を見つけました。そのようにして始まりました。本当に、準備する時間がありませんでした」 と振り返っている。


 難しい状況が続いているが、そんな中で放った本塁打については「今日、スタントンの代わりに出なければならなかった。だから多分、(ホームランを)1本打つべきなんです、少なくとも1本」と微笑みながら言及したというイチロー。 「僕にとって、今大事なことは数字ではないんです。この期間、精神的に粘り強く頑張ることです。試合の感覚をつかもうと努力しています。感覚を取り戻すんです。それが、集中して行っていることです」。コメントからは、背番号51の苦労がにじむ。


 他にも「僕にとって毎日が戦いです。非常に機会が限られています。試合の感覚をつかむのが難しい」「機会を得ることが出来ない、このような時期を経験するのは初めてです」などと胸中を明かしているイチロー。過去2年間は外野にけが人が多かったからこそ、自身に多くの出番が回ってきていたという事実も説明している。


 記事では「スズキは50歳まで現役でいたいと述べている。しかし、もし彼がこのようなことを続けるとなると、想像しがたい」と厳しい見方を示している。ただ、これまで常に周囲の人々の想像を超える結果を残してきただけに、ここからの“逆襲“に期待したいところだ。



フルカウント

 マーリンズイチロー外野手が11日(日本時間12日)、敵地でのパイレーツ戦で今季2号本塁打を放った。10日(同11日)の試合で右手に死球を受けたスタントンに代わって1回から緊急出場していた背番号51は、「7番・右翼」で5月31日(同1日)のフィリーズ戦以来、11試合ぶりに先発出場し、3打数1安打。3試合連続安打でメジャー通算3046安打として、歴代24位ロッド・カルー(3053本)まで残り7本とした。