北朝鮮問題 驚くべき軍事兵器の進捗

【ソウル、ワシントン時事】韓国軍合同参謀本部によると、北朝鮮は8日午前6時18分(日本時間同)ごろから数分間にわたり、東部・元山から日本海に向けミサイル数発を発射した。短距離の地対艦巡航ミサイルと推定され、約200キロ飛行、最高高度は約2キロだった。北朝鮮がミサイルを発射するのは4週連続となる。米当局者も「弾道ミサイルではない」と述べた。


 北朝鮮は対艦巡航ミサイルKN01を保有しており、射程は約160キロとみられている。8日発射されたミサイルは約200キロ飛行しており、改良型か新型の可能性もある。韓国軍当局者は「機種については分析中」と述べる一方、「米空母が(日本海で)合同訓練を実施したことに関連し、大型艦艇への精密攻撃能力を誇示する意図などがあるとみている」と指摘した。


8日の朝鮮中央通信によると、北朝鮮の朝鮮平和擁護全国民族委員会の報道官は7日、声明を出し、安倍晋三首相や稲田朋美防衛相らが、先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)や、シンガポールで開催されていたアジア安全保障会議などで「わが国の自衛的国防力強化に言い掛かりをつけている」と批判した。「今のように日本が騒ぎ立てるなら、有事の際には米国よりも先に日本の領土が焦土化され得ることを知るべきだ」と警告していた。(2017/06/08-12:15)