フランス大統領選挙 マクロン候補 当選


NHK引用

7日に行われたフランス大統領選挙の決選投票では、中道で無所属のマクロン候補が極右政党のルペン候補を破り、勝利しました。EU=ヨーロッパ連合との関係を重視し、移民の受け入れにも寛容なマクロン氏が勝利したことで、EUの混乱は避けられ、世界に広がる自国の利益を優先する動きにも歯止めをかけることになるのか、注目されます。


フランス大統領選挙は7日、決選投票が行われ、内務省によりますと、開票はすべて終わり、マクロン候補の得票率が66.06%、ルペン候補が33.94%で、マクロン氏がルペン氏を破って勝利しました。


マクロン氏はパリ市内のみずからの陣営からテレビで演説し、「非常に大きな名誉で大きな責任を感じる。社会の分断や経済問題など、多くの課題がある中で、国民とともに進んでいきたい」と述べ、勝利を宣言しました。
一方、ルペン氏は「フランスが直面する多くの課題を前にマクロン氏が成功することを祈っている」と述べ、敗北を認めました。


EUとの関係を重視するマクロン氏の勝利したことで、市場ではEUがさらに混乱する事態は避けられたという受け止めが広がっています。また、多様な社会の実現や国際協調を掲げるマクロン氏がフランスの大統領になることで、アメリカのトランプ政権の発足などを受け、世界に広がる自国の利益を優先する動きにも歯止めをかけることになるのか、注目されます。


一方で、ルペン氏も国民戦線の候補としては、これまでで最も多い1千万を超える票を獲得して、フランス国内で高まるEU統合や移民の受け入れへの国民の不満を反映した形となり、マクロン氏は大統領として、こうした不満を解消していけるかどうかが問われることになります。


ハフィトン・ポスト引用

フランス大統領選の決選投票が5月7日行われ、無所属で政治運動「アン・マルシュ!」を率いるエマニュエル・マクロン(39)の勝利が確実となった。BBCなどが出口調査などを基に報じた。


マクロン氏は既成政党以外から初の大統領となると同時に、フランス史上最年少の大統領となる。


マクロン氏はAFP通信に、「今夜、フランスの長い歴史の中で新たな章が始まった。これを希望と信頼の章にしたい」と語った。


対立候補の極右政党「国民戦線」のマリーヌ・ルペンは、「マクロン氏の成功を祈る」と述べ、事実上敗北を認めた。

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Marine Le Pen ✔ @MLP_officiel
"Je le félicite de son élection, et parce que j’ai à cœur l’intérêt supérieur du pays, je lui souhaite de réussir." #Présidentielle2017
3:12 AM - 8 May 2017
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マクロン氏を祝福する。そしてこの国にとって最善の利益をもたらすよう、マクロン氏の成功を祈る。

マクロン氏は元社会党で、フランソワ・オランド大統領政権下で2年間だけ経済相を務めた。政界に入る前は、ロスチャイルド銀行の幹部だった。マクロン氏は「政治家が腐敗し、機能していない」という既存の政治を批判する声を取り込む一方、穏健な経済改革に基づく中道派の政策を主張している。


ルペン氏は、EU離脱と国の通貨をフランに戻すことを公約に掲げていた。EU加盟の是非を問う国民投票や反イスラム、反移民政策の導入を主張し、アメリカのトランプ大統領の選挙運動を真似た「フランス・ファースト」の政策を唱えていた。


一方、マクロン氏は穏健な改革派として選挙に立ち、フランスが中心となってEUを再活性化させることを求めている。ヨーロッパでは極右のポピュリズム政党が台頭しているが、マクロン氏は左右に偏ったフランス政治を中道に戻そうとしている。