阪神は もっとファンのための野球を

 今年初観戦は後味がわるいものになった。藤浪投手の大乱調はひどいもので、ほとんどのバッターにフルカウントになり、相手投手にまで四球。うしろの少年が「まだ投げるの?」の言葉を 今年『挑む』と誓った金本監督はどう思う? 藤浪のあと 松田・藤川両投手が 3回を7三振と好投したのが救いかな。おわった試合を反省し、5日から再始動 連敗を阻止しよう。ガンバレ タイガース!

スポニチ引用

阪神は4日、今季ホーム開幕戦となるヤクルト戦(京セラドーム大阪)に1―3で敗れ、3連敗を喫した。5回、立ち上がりから不安定だった先発・藤浪晋太郎投手(22)が畠山に与えた死球を巡って乱闘騒ぎが勃発し、矢野燿大作戦兼バッテリーコーチ(48)とバレンティンが退場処分となった大荒れの一戦。競り負けた金本知憲監督(49)は冷めやらぬ怒りを押し殺しながら、厳しい言葉で敗戦を振り返った。


 敗戦後の金本監督は、怒りを押し殺すかのように淡々と対応した。ただ、その行間からは怒りの感情がにじみ出た。不甲斐ない投球だった藤浪には「もうピッチングになっていないね。ストライク入らんのんだから、どうしようもない」とバッサリ。そして乱闘騒ぎでのバレンティンと、松田、藤川の奮闘に応えられなかった敗戦へ、矛先を向けた。


 「まあ、こっちも原口を当てられとるわけだから。別にこっちが、お返ししたわけじゃないし。勝負の中で当たったんだから。そりゃあ横から不意打ちで殴ってきたら、(バレンティンを)許せないでしょ」


 0―2の5回無死一塁。カウント2ボールから藤浪が投じた142キロ直球が左肩に直撃した。畠山が怒りの形相で藤浪に詰め寄ると、両軍の選手がベンチから飛び出して本塁付近で、もみ合いが始まった。バレンティンが矢野作戦兼バッテリーコーチを後ろから吹き飛ばすと、立ち上がった同コーチは跳び蹴りで応戦。参謀に乱暴を働かれては、金本監督も黙っちゃいられない!!


 乱闘騒ぎは小競り合いを演じた末に一段落も、バレンティンと矢野コーチが退場処分となり、警告試合を宣告された。試合後、冷静さを取り戻した矢野コーチは「一番は晋太郎を守ること。たまたまバレンティンが来たから応戦してしまった。バッテリーとしては投手を守らないと」と現役時代の06年以来11年ぶり3度目の退場となった経緯を説明し、「チームとして勝ちたいという気持ちが出た。勝ちたかった」と敗戦を悔しがった。


 両軍の間には昨年から火種がくすぶっていた。昨年4月19日(甲子園)では、谷内が藤浪の死球で左尺骨を骨折。その遺恨を残したまま迎えた同年5月26日(神宮)でもマテオの死球を受けたバレンティンが激高し、一触即発の騒ぎとなった。そして、この日。制球難の藤浪は序盤から山田、バレンティンの頭部付近にボールを投じている。ついに5回、くすぶっていたものが暴発してしまった。


 乱闘騒ぎの怒りを力に変え、反撃を目指した金本阪神。だがその思いもむなしく、糸井の2号ソロで1点を返すのがやっとだった。「その(糸井の本塁打)後の松田と球児が、ああいうピッチングをしてくれたから。あれを、何とか勝ちに結びつけたかった。きょうはそれだけ」と指揮官。後味の悪い敗戦となった。(惟任 貴信)

■2017/4/4 試合結果

対ヤクルト 1回戦 京セラD大阪

ヤ|101 000 001|3
神|000 001 000|1

勝:ブキャナン1勝0敗0S
S:秋吉1勝0敗1S
敗:藤浪0勝1敗0S
HR:糸井ソロ2号、バレンティン ソロ1号
ヤ:ブキャナン-秋吉
神:藤浪-松田-藤川-桑原

4/5の予告先発
ヤ:山中 浩史
神:秋山 拓巳