じんかんいたるところせいざんあり【人間到る処青山あり】

〔幕末の僧、月性げつしようの「清狂遺稿」による〕
人はどこで死んでも青山(=墳墓の地)とする所はある。故郷を出て大いに活躍すべきである、との意。 〔「人間」は「にんげん」とも読む〕

なんか間違って覚えていたような・・・。『家日和』 奥田英朗著者「ここが青山(せいざん)」より



家日和 (集英社文庫)

家日和 (集英社文庫)

 会社が突然倒産し、いきなり主夫になってしまったサラリーマン。内職先の若い担当を意識し始めた途端、変な夢を見るようになった主婦。急にロハスに凝り始めた妻と隣人たちに困惑する作家などなど。日々の暮らしの中、ちょっとした瞬間に、少しだけ心を揺るがす「明るい隙間」を感じた人たちは……。今そこに、あなたのそばにある、現代の家族の肖像をやさしくあったかい筆致で描く傑作短編集。