映画「ギャラクシー街道」について

 初日に観ましたが、もう3周目にはいったので、“営業妨害”にはならないと思うので感想を。全般的に 中途半端 というのが本音です。


 パロディでもないし ましてSFでもない なにがしたいのか わからずじまいで 笑えたのは 大竹しのぶさんだけです。

 オチは 西川貴教T.M.Revolution)さんですが 不発でした(歌は良かった)。 起承転結 の 転結にメリハリがなかった。(飛ばされた郵便屋さんはどうしたの?) 大方の批評にあるように 映画でなく 舞台劇にすべきだった気がします。

 ◎落ち目のフジを象徴するような作品だったな。


一応参考に 〔モンキー的映画のススメ〕さんから引用

圧倒的に笑いの量が足りない。
舞台
以下核心に触れずネタバレします。

昭和特撮なSFのつくり
 見るからに現在の近未来ものやはるか未来を意識した舞台や衣装で繰り広げるお話なんかではなく、SFとうたっておきながらどこかレトロな雰囲気を醸し出すつくりになってます。登場人物の宇宙人特有の性質なんて、長いベロやら、気分で頭の花が枯れたり咲いたりだとか、月1で脱皮だの、手足がびしょ濡れだの、鼻が長い、パニックで放電、などなど。よく言えば見たことある特徴で、悪く言えばひねりのない使い回し。というか宇宙人じゃなくて虫レベル。


 未来の道具も大して出てこない、加えてこれといった説明もなくさらっと出てくる。音楽に至っては、昔の洋画っぽい、いや、ただのベーシックな音だけみたいなクラシックで統一されていました。
単音でミュートで弾いてるギターや、ティンパニだけっていったシンプルなのもありましたね。ま、その程度のSFである。


 ただ。このSFを軸にした話をスピルバーグではなく三谷幸喜が手がけているのだから、そこつっこんでも意味がないわけで。そんなのにこだわってたら話がぶれちゃうってことですかね。とにかく宇宙が舞台になったロマンティックコメディとして評価するべきであります。


コメディというよりギャグ?
 三谷作品て喜劇がベースだから、ベタな笑いが多く、時にシュールだったりもして。それが、いくつものエピソードやサイドストーリーが段々積み重なって、ハプニングになりエンディングで大盛り上がり、みたいなのが定番だと思ってたんだけど、今作はそういった定番というかお決まりの流れとは違い笑いのカタルシスみたいなのはほぼ無いに等しかったのかな、話自体が笑えるっていう部分はなかったな、と。


 その分、小ネタ、顔芸、濃いキャラといった細かいところでしか笑えない感じでした。周りのお客さんの反応も同じだったと思います。特に笑ってしまったのは、キャプテンソックスの足元とか、リフォーム業者で両性具有のメンデス演じる遠藤憲一、なぜ彼が起用されたのかは終盤で確信します。まぁ、物語の一番の盛り上がりは出産シーンでしたし。あれは笑うわww


 他にもミラクルひかるのキャラ設定だったり、綾瀬はるかの顔芸だったり、浅野和之の道化っぷりだったりと濃ゆいキャラ押しが目立ってました。その点、一番つまらなかったキャラは香取慎吾演じるノアでした。


(中略)ステキな金縛りまでは笑いが絶えず、むしろ多すぎて疲れた印象があり、清洲会議では恐らく大泉洋を使いたいだけな映画でヒドい出来だった記憶がありました。映画としての三谷ブランドが段々衰えていく中、今作も厳しい感じでした。


 宇宙に出たら自分の中の常識は通用しないなんてセリフもありましたが、愛だけはどこにいても確かなもの、とか言いたかったんでしょうか。男女のドタバタが全然なかった分ロマコメっていうのはいかがなものかと。いや、俺の中のロマコメの定義が違うのか?


 あと、あれですね。三谷作品で下ネタはいらない。似合わない。これは強く言いたい。いっそ、振り返れば奴がいる古畑任三郎という名ドラマを書けるほどの方なのですから、ジャンルをいっそサスペンスというか古典的なものでもいいからシリアスなものをやってみたらどうだろうか?


 今作に関してまとめていうなら、大河ドラマの執筆に追われた彼のやっつけ仕事と思ってしまうほどの出来の悪さでした。楽しみにしてる人には申し訳ないが、大河ドラマを期待しよう。

満足度☆★★★★ 1.5

 ☆具体的に三谷映画ギャラクシー街道」のダメぶりをあきらかにしている。 
 「『ギャラクシー街道』は観るな」YU@Kさん深夜の慟哭


 なぜ面白くないのか三谷さんに説明しないと


 無性に『シネマの天使』が観たくなった。

視聴率低迷でNHK大河ドラマのワースト記録更新がささやかれる「花燃ゆ」。三谷幸喜(54)が脚本を手がける次回作「真田丸」で巻き返しに期待したいところだが、公開中の三谷映画が大不評で、早くもケチがついた格好だ。


 10月24日公開の「ギャラクシー街道」は三谷が脚本・監督を務めたSFコメディで、宇宙空間に浮かぶハンバーガー店を舞台に異星人たちが織り成す群像劇。主人公の店長を香取慎吾(38)が演じ、その妻に綾瀬はるか(30)、脇を大竹しのぶ(58)や西田敏行(68)らが固める豪華キャストが話題を集めたが‥‥。

「最低のアメリカ映画を決めるゴールデンラズベリー賞の日本版が存在すれば、間違いなく今年の最有力候補でしょう」

 映画評論家の秋本鉄次氏がこうボヤくように、「Yahoo!映画」のレビュー欄は大荒れ。1700人以上の鑑賞者がつけた点数の平均は、星5つ満点で1.8と、三谷ブランドが泣く低評価。コメント欄をのぞくと、「これが映画か?」「時間と金を返せ」「駄作中の駄作」などと辛辣なダメ出しのオンパレード。

 実際に都内の映画館で鑑賞したところ、祝日だったこともあって客席は9割が埋まる盛況ぶり。だが、本編が幕を開けてからは、場内はヒンヤリした空気に包まれた。

「緻密な伏線が張り巡らされた良質なエンターテインメントを期待していた三谷作品のファンは完全にシラけたでしょうね。ファミリー層が顔をしかめそうな下ネタの連発ですよ。綾瀬はるかと不倫関係になる遠藤憲一(54)が両性具有で、ボンデージ衣装で卵を産むなんてクスリとも笑えません。宇宙人のセックスが、ただ額を合わせるだけという設定など、随所に三谷さんらしくない中途半端な演出が見られました」(前出・秋本氏)

 まったく笑いが起きず、大したオチもないまま110分の上映が終わると、客の大半が「どのくらい寝てた?」などと、鑑賞中の居眠りを話題にしていたのが印象的だった。


「公開2週目まで興行収入1位でしたが、製作のフジテレビと東宝のプッシュがあってこそ。フジの宣伝と東宝グループが持つ上映館の多さ、そして他の大作とバッティングしなかったのが大きい。しかし、作品の評価を見ると、今後の失速は目に見えています。興収40億円を突破した前作『清須会議』の半分にも届かないかもしれません」(配給会社関係者)


 映画がスベって暗雲が漂うのが「真田丸」だ。三谷が大河ドラマの脚本を担当するのは04年の「新選組!」以来だが、NHK関係者がその苦い過去を振り返る。

「初回こそ26.3%と高視聴率をマークしたものの、幕末の日本人家庭の食卓にオムレツが出てくるなど、時代考証がメチャクチャだと批判を浴び下降線をたどっていった。終わってみれば、年間の平均視聴率は過去10年でワースト2位という記録的な大惨敗に終わりました」

 今回は、主人公の真田幸村に視聴率男の堺雅人(42)を迎え、12年越しのリベンジといきたいところだが、脚本は早くも迷走気味だという。

「三谷さんらしいコメディの要素が満載です。幸村の兄で、関ヶ原の戦いでも名を残す信之を大泉洋(42)が演じているんですが、シナリオには恐妻の尻に敷かれるダメ亭主ぶりがおもしろおかしく描かれています。ただ、幸村を中心とする男臭い時代劇を期待していた視聴者は、実際の放送を見て困惑するかも‥‥」(前出・NHK関係者)

 だが、制作サイドは鼻息が荒いという。

「伝説の武将が題材とあって、脚本にあまり左右されない合戦シーンには力を入れているそうですよ。自衛隊全面協力のもと、富士山東麓の演習場に、間口が100メートル以上ある巨大な城のセットを建てて、大坂の陣をこれまでにないスケールで描くとのことです」(前出・NHK関係者)

 タイトルの「真田丸」とは大坂城を敵の猛攻から防ぐために幸村が築いた出城である。本作はNHKにとっても三谷にとっても、背水の陣となりそうだ。