うそつきは「政治家」のはじまり?

橋下氏「負けは負け」 住民投票敗戦の弁、時折笑み
2015/5/18 0:42日本経済新聞 電子版

 大阪市を廃止して特別区に分割する「大阪都構想」の是非を問う住民投票は、大接戦の末に大阪市存続という決着となった。約5年にわたって続いてきた論争に終止符が打たれ、大阪維新の会代表、橋下徹市長は「結果を重く受け止める」とさばさばした表情。反対陣営の関係者は「大阪を守ることができた」と胸をなで下ろした。


 「負けは負け。(今年12月の)市長の任期以降は政治家は辞めます」。大阪市内の記者会見場に現れた橋下代表は、時折笑みも浮かべながら明言した。「市民には重要な意思表示をしてもらった。都構想は受け入れられなかったということだ」と淡々と分析してみせた。


 「日本の民主主義は相当レベルが上がったと思う」と、5年以上にわたる都構想を巡る議論を振り返り、「こういう言い方は不謹慎かもしれないが、政治家冥利に尽きる活動をやらせてもらった」と感慨深そうに話した。


 政治生命を懸けるとして臨んだ今回の住民投票。報道陣から「大阪市長以外の政治家もやらないのか」と改めて問われると、「弁護士ですので。維新の党の法律顧問で雇ってもらえないか江田(憲司)代表に尋ねましたが、明確な答えはもらってません」と冗談めかした。


 同席した松井一郎幹事長(府知事)は日焼けした顔に汗を浮かべながら「それぞれが悩まれて判断した結果で真摯に受け止める。残された(知事の)任期はしっかり頑張る」と話した。


 ある維新所属府議は「これまで何度も危機を乗り越えてきたが、旗印の都構想を否定されてはもはや退場を迫られたようなものだ」と無念の表情。別の維新国会議員は「維新は都構想の実現が後にも先にも全てだった。新たな党是を見つけない限り空中分解もありえる」と危機感をあらわにした。


大阪では(地方の人には理解できないかも)できないことでも、声高に主張してれば政治家として尊敬される。結局、知事も市長も、何の成果もはたせなかったことは府民、市民の間では自明。それで政治家やめると言い切ったのに、国政へ出ようとする。ほんま!ウソつきやな。