なでしこのみんなは 安藤選手の思いをしっかりと受け止める

ＮＨＫ

　サッカー女子の日本代表「なでしこジャパン」の安藤梢選手が、ワールドカップカナダ大会の１次リーグ初戦で左足首を骨折し、チームを離れることになりました。

　安藤選手は日本時間の９日に行われた１次リーグ初戦のスイス戦に先発し、前半２５分すぎに相手の守りの裏へ抜け出したときに、ゴールキーパーに倒されました。日本はこのプレーで得たペナルティーキックを決め、１対０で勝ち、初戦を勝利で飾りました。

　このプレーで安藤選手は左足首を痛めて前半３２分に途中交代し、試合後、バンクーバー市内の病院で検査を受けていました。試合から一夜明けて、佐々木則夫監督は安藤選手の状況について、「左足首の骨に関わる重傷。今回のチームから離脱してけがを治すという方向だ」と説明しました。安藤選手が所属するドイツ１部リーグ、フランクフルトによりますと、安藤選手は左足首を骨折し、手術の必要があるということで、近く日本に帰国予定だということです。

　大会の規定により、けがで離脱する選手の代わりに選手を追加することはできないため、日本は安藤選手を除いた２２人のメンバーで大会を戦っていくことになりました。
佐々木監督は「安藤選手の体を張ったプレーで勝ち点３を取ることができた。けがは残念だが、みんなは安藤選手の思いをしっかりと受け止め、一戦一戦やっていくということに尽きる」と話しました。

火花 (文春e-book)