都会と地方の差は歴然

 仕事を求めている人1人に対し、企業から何人の求人があるかを示す先月の有効求人倍率1.17倍で、およそ23年ぶりの高い水準となりました。厚生労働省によりますと、先月の有効求人倍率は、季節による変動要因を除いて1.17倍で、前の月から0.02ポイント上昇しました。


 これは平成4年3月以来、23年1か月ぶりの高い水準となっています。都道府県別で見ますと、東京都が1.67倍と最も高く、福井県が1.57倍、愛知県が1.49倍などとなっています。一方、最も低いのが埼玉県で0.78倍、沖縄県が0.80倍、青森県と鹿児島県が0.87倍などとなっています。


 厚生労働省は、「景気の緩やかな回復基調に伴い、堅調な雇用情勢が続いている。ただ、建設業や運輸業などで新規の求人数の伸びに鈍さが見られるので注視していきたい」としています。