2日間でも僕も平気かも

 乗りたいと思っていたのに終了する。

約15時間半遅れでJR大阪駅に到着した寝台特急トワイライトエクスプレス」=大阪市北区で3日午前4時40分ごろ、丸本義博さん撮影




毎日新聞 2015年02月03日 11時29分(最終更新 02月03日 13時45分)

【トワイライト、1月にも大雪で2泊】

 青森県で大雪のため立ち往生した札幌発大阪行きの寝台特急トワイライトエクスプレス」が3日午前4時20分ごろ、予定時刻の2日午後0時53分から約15時間半遅れで大阪駅に到着した。1泊2日予定の旅が2泊となり、疲れた表情の乗客もいたが、鉄道好きの乗客から「豪華な寝台列車に2泊もできてラッキー」との声も聞かれた。トワイライトエクスプレス3月12日に運行が終了することから駆け込み利用が増え、チケット入手が困難になっている。【木村健二】


 列車は約130人を乗せ、1日午後2時5分に札幌駅を出発。同11時5分から津軽湯の沢駅(青森県平川市)近くで立ち往生した。電気や暖房設備に支障はなく、2日午前11時45分に運転が再開されると乗客から歓声が上がったという。約20人は秋田駅で降り、新幹線などに乗り換えた。残った乗客には昼食に弁当、夕食におにぎりが配られた。


 JR西日本によると、終着の大阪駅まで長旅を続けたのは約70人。札幌市の永野理恵さん(52)は昨年12月に予約した列車が悪天候で運休になったといい、「ぜひ乗りたかったので、2倍お得な感じがしました」と笑顔を見せた。東京都の高校1年、丸本義博さん(16)は一緒に乗車した両親が仕事のため秋田駅で降りて一人旅になったが、「青春の思い出になりました」と満足そうだった。


 トワイライトエクスプレスは、先月6日から8日にかけても大雪で札幌発大阪行きが約16時間遅れた。


 最高級の個室スイート(2人用)の料金は9万2180円。運行終了が近付くにつれて人気が過熱し、インターネットのオークションサイトで70万円を超えるチケットも出現している。発着する大阪駅のホームにも撮影に訪れる愛好家が絶えない。