はやぶさ2よ 任務を果たして帰って来い!


時事通信 1月8日(木)14時33分配信

 昨年12月に打ち上げられた小惑星探査機「はやぶさ2」の航行を支える4基のイオンエンジンが、点火試験に成功したことが8日分かった。4基とも順調に機能したという。


 開発担当者で宇宙航空研究開発機構の西山和孝准教授によると、昨年末に4基のエンジンを1基ずつ、それぞれ数時間稼働し、いずれも異常なく機能することを確認したという。今後、複数のイオンエンジンを組み合わせた試験運転を実施し、航行に必要な推力や姿勢制御などが可能かどうか確認作業を続けるという。 
 

 イオンエンジンは、イオン化した燃料ガスを電気の力で噴射し、推進力を得る。効率良く長期間加速できるのが特徴で、はやぶさ2には4基搭載されている。
 初代はやぶさでも7年間の航行を支えたが、1基が打ち上げ直後に故障するなどトラブルも多く、はやぶさ2では初代の経験を踏まえ、信頼性や推力の向上が図られた。