橋下市長も多分驚く “仮死”区長には


 毎日新聞

 大阪市の公募制度で民間から採用された吉田康人・住吉区(50)が、今年5月に区内の小学校であった土曜授業の防災学習で、突然、意識を失ったふりをして倒れ、児童らを驚かせたとして今月、この小学校の学校協議会から抗議されていたことが8月15日、分かった。吉田区長は取材に「児童が不意の出来事に対応できるようにとの意図があった。一定の効果はあったが、先生らに事前に相談せず、反省している」としている。


 市などによると、吉田区長は小学校体育館であった土曜授業で、児童、教員、保護者らに話をしている途中で突然倒れ、教員が駆け寄る騒ぎになった。この間約10秒程の出来事で、起き上がった吉田区長は「災害は突然襲ってくる。普段から何をするか考える必要がある」との趣旨の発言をしたという。


 協議会は「命の大切さを学んでいた授業で“死んだふり”をした区長の行為は軽率。許される域を逸脱している」と抗議した。


 吉田区長は東京電力社員高槻市議などを経て2012年8月、区長に採用された。