人権無視の NHK

朝日新聞

 理化学研究所の小保方(おぼかた)晴子ユニットリーダーが23日夜、NHK取材班にしつこく追いかけられ、「体が痛い。精神的なショックも受けた」と訴えていることが分かった。小保方氏の代理人の三木秀夫弁護士が24日、報道各社に明らかにした。三木弁護士によると、理研も「抗議する予定」と話しているという。


 三木弁護士によると、小保方氏は23日午後8時ごろ、実験に参加している理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市)から車で帰宅中、NHK取材班のバイクに追いかけられ、神戸市内のホテルに逃げ込んだ。


 ホテル内で、記者とカメラマンら4、5人の撮影や質問を拒否し立ち去ろうとしたが、前後を挟まれたり、トイレの前で張り込まれたりして妨害された。小保方氏は逃げようとした際に体を打つなどして、「痛い」と訴えているという。


 三木弁護士は、相手にNHK大阪放送局の記者がいたと確認したという。「午後に責任者から説明を受ける。今後の対応次第では、刑事告訴も念頭においている」と話した。


 NHK広報局は24日、「小保方さん本人に事実関係を確認したいことがあり、取材を試みた。抗議を受け止め、詳しい経緯を調べるとともに、小保方氏の弁護士と会い適切に対応していく」とコメントした。

 取材と称する「人権侵害」である。マスコミならどんなことをしてもいいという尊大な感覚がこうしたことの根底にある。






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