シリア内戦を 招いた欧米が今更の感

 結局、欧米は何をしたかったのか? イスラム穏健派(民主派?)のシリアを作ろうとして、逆に恐ろしいイスラム過激派(原理派)を誕生させただけ・・・・。


毎日新聞 2014年07月04日

 【カイロ秋山信一】在英のシリア反体制派組織シリア人権観測所によると、イスラムスンニ派過激派組織「イスラム」は3日、シリア東部デリゾール県にある同国最大の油田などを制圧した。イスラム国」はイラクでも油田地帯を攻撃しており、燃料確保や資金源の拡大に向けて、着々と支配地域を拡大している。


 人権観測所によると、「イスラム国」は、国際テロ組織アルカイダ系の「ヌスラ戦線」支配下にあったオマル油田を新たに制圧した。ロイター通信によると、オマル油田は日量7万5000バレルの生産能力があり、昨年11月からヌスラ戦線が占拠していたという。


 デリゾール県では今春以降、イスラム国とヌスラ戦線の激しい抗争が続いていた。だがヌスラ戦線は3日までに、県都デリゾールに近い拠点マヤディンからも撤退。これで「イスラム国」は、アサド政権の支配下にあるデリゾールを除く県全域をほぼ掌握した。


 反体制派活動家によると、「イスラム国」は既に北部ラッカ県や隣国イラク北部でも油田やパイプラインを制圧し、密輸や業者への横流しによって利益を得ており、オマル油田が新たな有力な資金源になる可能性もある。