なぜ 今頃? 共和党の陰謀?


 はやくも大統領候補最有力のヒラリーに対するネガティブ・キャンペーン!?

【AFP=時事】米ホワイトハウス(White House)の元実習生、モニカ・ルインスキー(Monica Lewinsky)さん(40)が6日、1990年代に当時の米大統領ビル・クリントン(Bill Clinton)氏と持った不倫関係について長年の沈黙を破り、世界中から屈辱を浴びせられたこの出来事のいきさつを自らの言葉で説明した。


 ホワイトハウスの庭で大統領を迎えた際のベレー帽姿が有名になったルインスキーさんは、クリントン大統領との不倫関係が発覚したことによって世論の激しい反発にあい、自殺を考えるほど追い詰められたとき、まだ20代前半だった。

 就職先の門は閉ざされ、インターネット上では冷笑され、オーバルオフィス(大統領執務室)でオーラルセックスをした『あの女』として長年にわたり責め立てられてきたルインスキーさんは、今月号の米娯楽誌ヴァニティ・フェア(Vanity Fair)」に自分から見たこの出来事について書く決心を固めた。同誌に寄稿した長編エッセーの中でルインスキーさんは「ベレー帽を燃やし、青いドレスを葬り去るときがやって来た」と述べている。

 不倫スキャンダルについて20年近く沈黙を守ってきたことで、クリントン氏が金を払って黙らせているとの噂も出回ったが、「真実からほど遠い」とルインスキーさんは断言。そして「自分の過去や他人の未来に向き合うのを避ける」のは止める時が来たと述べているが、これは16年の次期米大統領選にクリントン氏の妻、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前米国務長官が出馬する見込みについて触れた言葉とみられる。


 98年に発覚したルインスキーさんとクリントン大統領の不倫は巨大なスキャンダルとなり、クリントン政権は崩壊寸前に陥った。元大統領は米下院で弾劾訴追されたが、上院で無罪となった。

過去に起きたことを正すためには「何でも差し出す」というルインスキーさんだが、テレビ番組で公に過去と向き合うことは「再び自分に『緋文字』の烙印(らくいん)をおすことでしかなかった」と回想する。「一度その烙印をおされたら、それを消し去るのは本当に、ひどくやっかいなのです」 

ひもんじ【緋文字 The Scarlet Letter】

アメリカの作家ホーソーンの小説。1850年出版。17世紀中葉のボストンの清教徒(ピューリタン)社会を舞台に,牧師ディムズデール,彼と姦通adulteryし胸に緋色のAの文字をつけさせられたヘスターHester Prynne,その夫チリングワースの3人の心理を深く追究した,光と闇の交錯する絵画的美しさに富む傑作。象徴的手法で,さまざまな罪のあり方,社会の掟と思想の自由の相克などの問題を扱う一方,点景にJ.ウィンスロップ知事など実在の人物を配して,歴史的なリアリティを与えている。