藁のトリケラトプス

 香川県・小豆島の土庄町肥土山の田園に、収穫後の稲わらで作った恐竜「トリケラトプス」(高さ3メートル、長さ6メートル、幅3・5メートル)と「マウンテンゴリラ」(高さ4・3メートル、長さ4・5メートル、幅3メートル)の巨大なオブジェが完成し、島民らが観賞に訪れている。


 5日に開幕した瀬戸内国際芸術祭・秋会期の出品作で、武蔵野美術大(東京)の宮島慎吾教授(65)と学生らが、地元住民ら約60人の協力を得て制作した。


 住民らは9月中旬から、稲刈りした約30アール分のわらを、木材を組んだ骨格にすき間なく取り付けて制作。前回の芸術祭に出品した「マンモス」が強風で倒れたため、土台を強化するなど工夫した。


 宮島教授は、「地元の方は手際良く、作業が楽しくはかどった。造形の面白さ、わらの持つ優しさを感じてほしい」と話していた。

(2013年10月9日17時22分 読売新聞)